シェリーと北海道ミズナラをセットに、300万円越えの高級ウイスキー発売
2025年3月5日(水)19時13分 マイナビニュース
シンガポールに本社を置く「Ephemerus Concepts」は、「ザ・マッカラン 33年 ハイランド・シングルモルトウイスキー」をベースに、シェリー樽と北海道のミズナラ樽の2種で仕上げた世界限定195セットを発売する。日本では3月5日から販売。
Ephemerus Conceptsは、「VDuxton」、「East Asia Whisky Co」、「Japan Whiskys」の3社によって設立。一風変わった職人的プロダクトを届けている。
今回発売する最新作“A Study in Oak”は、マッカラン蒸留所の1991年ヴィンテージをベースに使用。オリジナルのオロロソシェリー樽で32年以上熟成されたハイランド・シングルモルトのうち、一部をミズナラ樽にリカスクして1年間熟成させて仕上げた。北海道で自然に育成した50〜80年物のミズナラを素材として、36月カ間自然乾燥させた樽を使用しているという。
1つの原酒を2種類の樽にリカスクしたものをセットにすることで、熟成樽がウイスキーの香りや色、味わいにどのような違いを生むのかを比較、探求できるコレクションとなっている。
ボトルはウイスキーグラス製造を手掛けるGlencairn Crystal社が制作。1つ1つ手作業で作られた無鉛クリスタルデカンタには、スコットランドの起源と日本の影響を結びつけるデザインを手彫りで刻印している。
オリジナルシェリー樽のボトルには、強さと勇気を象徴する矢印をともなった華やかなピクトシンボルの三日月を、ミズナラ樽のボトルには、変革を象徴する桜の花を描いた古い日本の扇を配した。
ボックスにもこだわりを詰め込んでおり、精巧な木製キャビネットの外側に植物タンニンなめしのデボスレザーを、内部には手縫いでクリーム色のカーフスキンを内張りしている。
ボックスを開けると、2つのデキャンタが表れ、閉じた状態でも開いた状態でも洗練されたビジュアルを眺められる。台座部分の木材には、表面を焼いて炭化させることで耐久性を高める「焼杉板」の技法を施し、オイルで仕上げたオーク材を採用した。
○“A Study in Oak”Macallan 33-Year-Old 1991 Origins Sherry & Sherry-Mizunara Bill Amberg Edition
セット内容:Origins Sherry 700ml、Sherry-Mizunara 700ml、Bill Amberg社製特製キャビネット
アルコール度数:Origins Sherry 56%、Sherry-Mizunara 55.8%
参考小売価格:約308万円(2025年1月15日時点)(税抜1万4,500ポンド)
テイスティングノート
【ミズナラ・シェリー】
クラシックなマッカランシェリー樽に新しい生命を吹き込み、濃厚でオイリーなダークチョコレートと乾燥オレンジの甘さが、新鮮なペッパーや木のスパイス、ココナッツと調和。
香り:甘さとスパイス、サンダルウッドの完璧なバランス。
味わい:ココナッツの柔らかさがサンダルウッドのスパイスが繊細に融合。
フィニッシュ:シナモンの長い余韻、お香とサンダルウッドのノートがクラシックなシェリーノートとシームレスに混ざり合い、新鮮なエネルギーを与える。
【シェリー】
クラシックで深みのあるマッカランスピリット。リッチでオイリーなテクスチャーが複雑なスピリットプロファイルと美しく絡み合う。丸みのある旨味とヌガーのヒントが特徴。
香り:ウッディー、レザー、バナナ、甘い新鮮なブラックペッパー、甘草の根、乾燥オレンジの皮。長続きする香り。
味わい:軽いピート、オークと木のスパイスがダークファッジとレーズンと重なり合う
フィニッシュ:スパイシーな新鮮な果実、乾燥したタンニン、噛み応えのあるレザーノート、そしてアーシーなフィニッシュ。