戦闘力高め妻の目的は? 夫の不倫相手を特定、身元を隠して彼女と接触した私

3月7日(日)22時15分 All About

既婚男性とつきあっている女性は、基本的にその妻との接触を避けようとするが、妻側はときとして相手女性を特定、さらに身元を隠して女性に近づくこともあるようだ。

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夫の不倫相手を特定、彼女と接触した私

よほどアグレッシブな女性ならいざ知らず、既婚男性とつきあっている女性は、基本的にその妻との接触を避けようとする。だが、妻側はときとして相手女性を特定、さらに身元を隠して女性に近づくこともあるようだ。

一気に女性への恨みがわきおこって

結婚して16年になるミユさん(44歳)。14歳と12歳の娘がいる。3歳年上の夫は、娘にはデレデレの「いいパパ」だという。
「2年ほど前、夫の様子がおかしかったんです。30代のころも浮気を疑ったことがあるんですが、証拠がつかめなかった。でも今回は、家でも携帯ばかりいじっているので、いつか携帯を見てやろうと狙っていました」
夫婦といえども他人だから、携帯を盗み見るのは罪悪感があった。しばらく葛藤はしたものの、夫が浮気をしているとしたら、やはり早期発見早期治療だと決意を固めた。
「夫が熟睡しているのを確認して、携帯ロックを解除しました。パスワードはときどき変えていたようですが、事前にそれとなく指の動きを何度も確認、さりげなく夫の後ろを通ってチェックしていたのですぐ解除できました」
SNSのトークアプリを開いてみたが、なかなか彼女とのやりとりを見つけることができない。なぜならそれらしい女性の名前が見つからなかったからだ。
「片っ端から相手とのやりとり部分を見ていって、やっと見つけました。だって彼女の名前の表記が『業スー』になっていたんですよ。業務スーパーのことですよね。うちの夫は食品メーカーに勤めているので、スーパーや小売店とのやりとりが多い。でも、業務スーパーの場合は、個人名も書いてあったので、業スーとだけ書いてあるのが怪しいとようやく気づいて」
そこにはふたりの関係が赤裸々に綴られていた。それだけ見たら10代の独身カップルのようだったとミユさんは苦い表情になる。
「そこからメールや夫のSNSを全部チェック、さらに夫の鞄や手帳も調べて3日がかりで相手の名前がやっと特定できました。会社の人ではなかったのでわかりづらかった。彼女は夫の会社と取引のある企業に勤めていました」
そこでミユさんがとった行動がすごかった。

夫には内緒で彼女と親しくなる

ミユさんは、夫の彼女であるアキコさんの職場でパートを募集していることを知り、面接を受けに行った。
「採用されたので、今までのパートはすぐ辞めました。夫にパート先が変わったことは言っていません」
新しいパート先で、ミユさんはすぐにアキコさんを発見。アキコさんは人事・総務部だったので、契約書類などの説明をしてくれたのが本人だったのだ。
「感じのいい人でした。この人がうちの夫と抱き合っているオンナなんだ、と戦闘意欲を燃やそうとしたんですが、なぜか憎いと思えなくて。最後にちょっと雑談になったとき、彼女に『お子さんはおいくつなんですか』と聞かれました。彼女はバツイチで子どもがいないそうで、『もうじき40歳なので、子どもはあきらめています』と言った顔が本当にさびしそうでしたね」
ミユさんはよくある苗字だし、アキコさんはおそらく自分がつきあっている既婚男性の詳細な住所までは知らなかったようだ。ということは、夫は彼女の家で会っているのだろう。
「気になって彼女にどのあたりにお住まいですかと聞いたら、夫の帰宅経路に当たる場所でした。最近引っ越したばかりだと言っていましたね。夫が寄りやすいように越したのではないでしょうか。そう思ったら戦闘意欲がわいてきました」
彼女に下に見られないためにはがんばって、「この人やるな」と思わせなければならない。ミユさんは必死に仕事を覚え、半年後にはパートの中で副リーダーに指名された。
「その間、彼女と廊下で会ったりすると、『がんばってますねー。社内中、今度のパートさんはすごいって評判ですよ』と声をかけてくれるんですよ。うれしかった。パートであっても見てくれている人はいるんだと励みになりました」
それと反比例して、アキコさんへの戦闘意欲は薄れていった。同時に、夫が浮気をしようがしまいが、どうでもよくなってしまったのだという。
「正社員になる手もあるなと思うようになりました。当初の目的は彼女と親しくなったところで、自分があなたの不倫相手の妻だということをアキコさんに突きつけてやりたかったんですが、それをしてどうなるのかと思い始めて……」
1年前には会社の勧めもあって契約社員となった。夫に話すと、会社名を聞いたとたん、明らかにぎょっとしたような顔になった。
「どうしたの、この会社と関係あるのとさりげなく聞いたら、『あ、ああ、取引先だから』って。『取引先だとそんなにびっくりするの? たくさんあるでしょ、取引先』と静かに言ってやりました。『いや、あのさ、もしかしたら……』と言いかけて夫は黙り込んだ。なに? と聞いてもそれ以上は言いませんでした。夫から彼女にそのことが伝わっているのかどうかはわかりません。アキコさんの態度は今までとは変わらないから」
女性ふたりはしれっとたくましく仕事を続け、夫だけが内心、おろおろしていたのかもしれない。
「その後、しばらくして久々に夫の携帯を覗いてみたら、彼女とのやりとりは消えていました。私にバレたから消したのかもしれないけど、ちょうどその少し前、アキコさんが妙に落ち込んでいたことがあったんです。どうかしたんですか? と声をかけたら、『人間、正しく生きたほうがいいですよね』とため息をついて。おそらくふたり、別れたんでしょうね」
ミユさんの思い通りになったわけだが、特に勝利感はなかったという。
「別に私が彼女の会社に乗り込んでいかなくても、ふたりはいずれ別れたかもしれない。私の当初の目的は、彼女の言葉を借りれば『正しい生き方ではなかった』とも言えます。ただ、その目的が私の人生を変えたのも確か。下の子が高校生になったら、正社員になろうと今は思っています」
人生、どこでどうなるかわからない。仕事を生きがいにするようなタイプではないと思い込んでいたミユさんが、今では生き生きと働いているのだから。
「他人に向けるエネルギーがあったら自分に向けたほうがいいですよね。私は偶然、そうなって救われたような気がしています」
不倫相手を目の前にしても、怒りの感情に支配されなかった彼女の人間性が、今の立場を作ったのかもしれない。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

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