ドーナツやうどん、映えるカフェ、女性に嬉しい株主優待5銘柄。銘柄選びのコツを優待族が伝授

2025年3月9日(日)12時30分 婦人公論.jp


クリエイト・レストランツ・ホールディングス 「やさい家めい」のビュッフェ(筆者撮影)

2024年下半期(7月〜12月)に配信したものから、いま読み直したい「ベスト記事」をお届けします。(初公開日:2024年9月29日)※株価・優待等の情報は執筆時のものです。
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仕事の合間に利用するランチや夕食、そして、気分転換を兼ねた女子会などでも使える株主優待があれば、自炊よりも高いと思われる外食をしても支出を抑えて生活できるようになります。そんな「株主優待」の銘柄、5つを紹介します。※株価は9月17日終値

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はじめに


・「株主優待」とは?

私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。

・「権利付最終日」とは?

権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。

つまり、配当金や株主優待などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。

例えば、2024年10月の権利付最終日は10月29日、権利落ち日は10月30日です。そのため、10月に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、10月29日までに株を買っておかなければなりません。

外食を楽しめる「株主優待」銘柄の紹介


「株主優待」はビュッフェレストラン、ドーナツやうどんチェーン店まで、私たちが利用する多くのお店で使えるため、外食の機会が多い人は株を買い、もらった株主優待券を使うことで節約ができます。

例えば、クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387※)(株価1,063円、最低投資額10万6,300円)の「株主優待」は、100株保有で食事券が2,000円(年間4,000円)もらえ、保有株数によって増えていきます。200株では4,000円(年間8,000円)、そして400株では6,000円(年間1万2,000円)に。

また、400株以上の保有であれば、1年以上継続保有すると2,000円(年間4,000円)の追加まであるため、年間1万6,000円分がもらえます。

権利月(権利確定日のある月)は2月8月。全国に利用できる店舗があり、居酒屋の「磯丸水産」が有名ですが、女性に人気の、しゃぶしゃぶビュッフェの「しゃぶ菜」、パン屋「ジャン・フランソワ」、おいしい野菜が食べられるレストラン「やさい家めい」も対象店舗です。

※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。

DDグループ(3073)(株価1,284円、最低投資額12万8,400円)は、100株保有で3,000円分(年間6,000円)の優待券がもらえるのですが、200株保有すれば1年未満で4,500円(年間9,000円)、1年以上で5,000円(年間1万円)と株主優待券が増えていく長期保有特典銘柄でもあります。

対象店舗には『不思議の国のアリス』をコンセプトにした「絵本の国のアリス」や、吸血鬼をモチーフにした「VAMPIRE CAFE」もあり、写真映えするお店も多いので、女子会に使っても盛り上がりそうです。権利月は2月8月です。

また、丸亀製麺で知られるトリドールホールディングス(3397)(株価3,580円、最低投資額35万8,000円)は、100株で3,000円分が入金されたカード型の優待券をもらえ、年間では6,000円分。このカードを提示すると10ポイントごとに使えるため、お金を払わずに飲食できることも。

権利月は3月9月で、丸亀製麺だけでなく、パンケーキやコーヒーが食べられるコナズ珈琲でも使えるので、女子会でも重宝するはずです。

そして、ダスキン(4665)(株価3,865円、最低投資額38万6,500円)は、100株以上で1,000円分(年間2,000円分)の優待券がもらえます。3年以上でさらに500円分が追加され、年間3,000円分がもらえる長期保有特典もある株主銘柄です。権利月は3月9月。

ダスキンと聞くと、掃除用のモップのイメージが強いですが、「ミスタードーナツ」や「モスバーガー」で使えます。

中古厨房機器を販売するテンポスホールディングス(2751)(株価3,200円、最低投資額32万円)では、「あさくま」でも利用できる優待券がもらえます。

権利月は10月4月。4月は100株以上で1,000円券8枚がもらえます。面白いのは2024年6月に新設が発表された10月の株主優待で、抽選により、最大で3万円分の優待券が当たる可能性があるとのことです。

このテンポスホールディングスの株主優待は、通販サイトの「あさくまファーム」でも利用できるため、外食をあまり利用しない人もフルーツを頼むなどして消費しやすいでしょう。

「株主優待」の銘柄選びのコツは?


もし、実際に「株主優待」のある株を買いたい時、いくつかのルールを守って買うのがよいでしょう。

まず、自分が「株主優待」を利用しやすいかどうかは一番大切で、女性1人で利用するには店内に入りにくい、または、近くにお店がなくて行きづらいのはマイナス要因です。株の専門誌には、男性にとって使い勝手がよいお店の「株主優待」銘柄が紹介されていることもあり、利用しにくいお店であれば避けたほうがよいかもしれません。

自分がふだんから利用しているお店や、入ってみたかったお店、もしくは入店はしにくくてもテイクアウトにも対応しているお店だと使いやすく、中長期保有したくなるはずです。

次に、買いたいと思った企業の財務もきちんと見ておきたいところです。ネット検索時には「企業名 営業利益」と、「企業名」と「営業利益」の間にスペースを入れた「AND検索」をすることで、「営業利益」や「経常利益」などがわかります。

売上金額だけではなく営業利益が順調かはチェックしておきたく、外食企業では、特に、コロナ禍でマイナスになっていたとしても、直近では回復傾向にあるのかどうかは確認すべきです。

「株主優待」があまりによすぎると魅力的に見えますが、ずっと赤字が続いている、閉店する店舗数が多い、株主優待に変更が多く廃止もありえるなどの不安要素が多いと、株の中長期保有はしにくくなるため、初心者こそしっかりと確認しておきましょう。

そして、株価です。気になった銘柄はすぐに買いたいところですが、中長期保有なら「安いタイミング」で買えたほうが、含み益※の可能性が高くなり精神衛生上もよいでしょう。

欲しい株は「買いたい額」を決めておくなどして、例えば3月9月の権利なら、9月の権利付最終日を過ぎて株価も下がったタイミングを狙い、「2024年9月の権利を過ぎて決めた値段になったら買い、2025年3月の権利を取ろう」など、自分なりにシナリオを考えておくといいかもしれません。

※含み益(ふくみえき)…購入した時よりも株価が値上がりし、売却すれば利益が出る状態のことです。

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