自転車通学時の事故…群馬県が中高生ともにワースト1

2020年3月9日(月)16時45分 リセマム

自転車の安全利用促進委員会

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自転車の安全利用促進委員会は2020年3月6日、全国都道府県別の中学生・高校生の通学時における自転車事故発生件数について調査・分析した内容を公表。2018年、都道府県別の自転車事故ランキングでは、中高生ともに群馬県がワースト1だった。

 調査は、交通事故総合分析センターITARDAから提供を受けた2018年(1月〜12月)の事故データを、自転車の安全利用促進委員会のメンバーで、自転車駐車場整備センター自転車総合研究所の古倉宗治所長が調査・分析した。都道府県別に中高生の自転車通学時の事故件数は、2016年(2014年分データ)から毎年継続して行っており、今年で5年目になる。

 2018年の都道府県別で人口1万人当たりの中学生の通学時の自転車事故発生件数がもっとも多かったのは、群馬県で29.42件。ついで佐賀県18.41件、香川県15.74件と続く。事故件数は2017年と比較すると、全国計で278件(13.2%)の減少、1万人当たりでみると7.57件から5.55件と約27%の大幅減となった。

 都道府県別の人口1万人当たりの高校生の通学時の自転車事故発生件数がもっとも多かったのは中学生と同様に群馬県で117.62件。ついで静岡県75.47件、山梨県41.94件と続く。事故件数は2017年と比較すると、全国計で228件(2.6%)の減少、1万人当たりでみると25.56件から25.24件と約1.3%の微減となった。

 今回は中高生ともに群馬県がワースト1になり、高校生は群馬県が5年連続ワースト1となっている。群馬県は、1人当たりの自家用乗用車数が全国1位で、4人に1人が100m未満の距離でも自家用車を使うことなど自動車利用が盛んな土地柄。人口当たりの交通事故発生件数も全国有数(2018年4位)となっている。群馬県は2019年に自転車活用推進計画を策定し、自転車通学事故削減に取り組んでいるため、今後効果を発揮することが期待される。

 また、学年別の事故分析では、約7割の都道府県で中高生ともに1年生の事故がもっとも多くなっている。特に5・6月に多くなっているため、入学前、もしくは入学直後の適切な時期の自転車通学指導が重要になってくる。

 新学期前は、新しく自転車を購入する生徒も多い時期。自転車事故防止には、安全で快適な自転車選びが重要なポイントとなる。安全な自転車選びについては、自転車購入時に安全基準を満たした自転車に貼付されている「BAAマーク」を目印にすることを勧めている。

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