重量2kg！？ 春日の人気食堂『柏や』でデカ盛り「野菜炒め定食」を爆食してきた

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●『柏や』でデカ盛り「野菜炒め」を食べてきた

　地下鉄の後楽園駅からは徒歩約10分、JR飯田橋駅から約12分。文京区春日はそれこそ昔からの住宅街ですが、ここに知る人ぞ知る定食屋さんがあり、デカ盛りメニューがすごい！　との噂が。

　14時過ぎに行ったところ店内はほぼ満席。作業着姿の人や学生らしき人たちで席が埋め尽くされています。男性率ほぼ100％。作業着姿の人が多いとか、男性率が高いのって、デカ盛り店の”あるある”。これは期待が高くなります。

年季を感じる赤い軒先テントと自動販売機が目印。店内はほぼテーブル席で、4〜5席分のカウンター席がある

　店に入り、席が空くのを待つ間、壁に貼られたメニューをざっと眺めます。「日替わり定食」（800円）は今日なんだろう〜とか、「アジフライ定食」（850円）いいな〜とか、「豚肉とナス味噌炒め定食」（900円）が最高額か〜などなど。何を頼むか真剣に考えます。

　駅前でもなく、すぐ近くに学生寮があるわけではない。さらに言えば店に駐車場もないのに、この大盛況。それだけここの定食は魅力的なんだろうなぁ〜。

壁に貼られたメニュー。そして注意書き。初来店の人がこれを見ても、大盛や特盛に挑むのかちょっと知りたい　

　席が空き案内してもらう際、おすすめの料理を聞くと、どれもおすすめだけれど、人気が高いのは、「鳥から揚げ」、「豚肉生姜焼き」（850円）、「野菜炒め」、「ナス味噌」の各定食とのこと。せっかくだからこの4つの中でどれにするか考え、「野菜炒め定食」850円＋ごはん特盛200円に決定！　

　ちなみにごはんは、ライス大＋130円、特大が＋200円、麺類も増量可能で、メン大＋190円、メン特大320円など。単品注文で「目玉焼き」（100円）や「アジフライ」（220円）、「鳥から揚」（130円）などを足す事も可能ですが、今回はライス特大にしたので、追加メニューはまた別の機会に。

ライス特大にして正解！　野菜炒め定食＋ごはん特盛合計2kgピッタリ！

「野菜炒め定食」850円＋ごはん特盛200円。合計の重さは2kgジャスト！　そしてごはんよりボリュームのある野菜炒め。味噌汁とお新香付き

　目の前にやってきたのは、家族4人で分けるんですかこれ？　みたいな山盛りの野菜炒め。早速軽量です。直径23cmの大皿に盛られた野菜炒めは高さ約12cm、重さは975g、ごはん特盛は774g、お味噌汁は247g、お新香は4g（全て器の重さを除く）。合計2kgピッタリ！　今までデカ盛りを取材してきて初のピッタリです。

　しかも、ごはんを特盛にしたのにもかかわらず、それよりも野菜炒めの量が多いって！　おかず一口、ごはん一口の1：1のバランスではなく、おかず多めでごはん一口に。と考えると、デカ盛りでもヘルシー？　野菜大量摂取です。

高さは約12cm。ごはんの量を警告する張り紙も必要だけれど、おかずの量を警告？　さりげなく説明する張り紙があってもいいのかも？

　計測が済んでまず一口！　野菜のシャキシャキがいい！　もやし、キャベツ、ニラ、ニンジン、ピーマン、ナスなど、全ての火の入り方が完璧です。豚肉の旨み、そしてニンニクとコショウがきいているので、野菜炒めを2〜3口食べてごはんを食べると、お米の甘さが引き立ちます。これは食欲をさらに加速させる美味しさ！　箸がガンガン進みます。

　野菜炒め、ごはん、野菜炒め、野菜炒め、ごはん、時々お味噌汁、などもりもり食べ進めていくのですが、さすが約1kgの山、中々減りません。でもすごいのが、冷めはじめてからも野菜のシャキシャキが継続しています。もやしもキャベツも、ずーっとシャキシャキで、すごい！

お米は国産米を使用。途中でごはんが終わらないようバランスを考えて食べる！　だってシメは汁をかけたいからっ！

「元々ここはドラえもんに出てくるようなのどかな住宅街だったんだけれどね、昭和55年ごろからマンションが建ち始めてね〜」と話す店主。近くに大きな印刷会社があり、本や雑誌を運搬するトラックの運転手さんがよく来ていたとのこと。「だからね、トラックドライバーさんのお腹を満たすために、お腹いっぱいの量になったんですよ」。やはりデカ盛りの店に育つ影にはトラック運転手さんあり、ですね。

　今でも近所の宅配業者さんや、工事で近くに来た職人さんが食べにくる事も多く「男性9割、女性1割ぐらいかなぁ。でもOLさんで、特盛にして15分くらいでサッと食べていく人もいますよ」。おお〜！「特盛を食べる人は休まず食べますね。食べられない人は最初からうわ〜ってやっているから」と微笑みながら話す店主。ファーストインパクトで食べられる人かそうじゃないのかわかっちゃう、という事かぁ。

お弁当も注文可能！このボリュームで580円は神！

（左）「日替わり弁当」、（右）「豚キムチ弁当」各580円。この日の日替わりは、アジフライ、オムレツ、豚キムチ、エビ風味カツ、などおかず色々

　ここでは定食や丼、麺類などが食べられるほか、お弁当も販売。「豚キムチ弁当」は蓋から溢れそうなほどのボリュームの豚キムチに目玉焼き、スパゲティ、お新香にごはん。そして「日替わり弁当」はこの日、アジフライに豚キムチにエビ風味カツなどおかずたっぷりで共に580円。

「日替わり弁当」のメニューは店に貼られていて、鳥ささみカツ、イカフライ、ホッケ塩焼きがおかずの日もあれば、サバ塩焼き、生姜焼き、野菜コロッケの日も。いずれも、メインを張れるおかずが3種類ほど入っていて、580円という良心的な価格です。

　注文はなるべく朝9時半までに。11時〜15時までが受け取れる時間で、6個以上、数が多い注文の場合は前日までに電話するのがおすすめです。

「初めて来た人は並盛りから注文を」に納得！　ずーっと食べていられる絶妙なシャキシャキ食感の野菜炒め

「両親から継いだ店だけれど、後継はいないから。自分の代で終了かなぁ」と店主。誰か後継者に名乗りあげて〜！

　野菜炒めを全て食べ切り、皿に残った汁をごはんにかけて完食。旨みたっぷりの汁を世間の目を気にして残すことはできません。774gあったご飯も、汁をかければ、最後の2〜3口分もあっという間に終了。最後まで美味しく味わうことができました。

　もし食べきれなかった場合、持ち帰りパック50円もあるので、無理せず詰めて帰るのもあり。「中には半分以上残す人もいますよ」。大量に残した場合、パック代が嵩む、ということで。そして驚きなのは、「おかずも大盛、特盛が裏メニューであります。野菜炒めの場合、＋200円で1.5倍の量。常連さんで、ごはん抜きでおかず大盛りにする人もいますね」。炭水化物制限中だけれど、野菜とお肉でお腹いっぱいになりたい、という人にはいいアイデアかも。

まとめ

　トラックの運転手さんをはじめ、宅配業者さんや工事業者の人など、体が資本の人たちに愛され続けてきた『柏や』。お店の人も、常連さんらしき人たちが注文すると「マヨネーズ多めね」など声をかけていました。そんなアットホームな雰囲気も、愛され続けている理由の一つかもしれません。

　975gのおかずに774gのごはん。トータル2kgだけれど、最後まで美味しく味わえた「野菜炒め定食」。大きな中華鍋で一気に炒めるからこその絶妙なシャキシャキ感、そしてコショウがきいた味わいはまた食べに行きたくなる美味しさ！　次回は3〜4人で行って、いろんなおかずをシェアしながら食べたい！　近いうちに再訪決定です。

（取材・文◎いしざわりかこ）

●SHOP INFO

店名：柏や

住：東京都文京区春日2-4-4 コーポ柏1F
TEL：03-3812-1451
営：11:00〜15:00
休：日曜、祝日