自動車会社、フォルクスワーゲンの大ヒット商品は自社製ソーセージだった件(ドイツ)

3月10日(火)18時30分 カラパイア

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image credit:The Saturday Hours on Spire Radio/Facebook

 ドイツの代表的な食べ物といえば、ソーセージが真っ先に思い浮かぶ人も少なくないだろう。

 そのソーセージを、ドイツの自動車製造会社フォルクスワーゲン(Volkswagen AG 以下VW社)が製造しているという話を知っているだろうか?

 VW社のゴルフは、歴史的に自社のベストモデルとされているが、驚くべきことに同社のベストセラーではない。VW社のヒット商品は、カリーヴルスト(Currywurst)やボックヴルスト(Bockwurst)と呼ばれる細長いソーセージなのだそうだ。

Volkswagen's Factory Produces More Sausages Than They Make Cars Worldwide | Richard Hammond's Big

・1973年にソーセージの生産を開始したVW社

 2015年、排出ガス規制問題で車の販売数が下降気味になったVW社だが、その中でも自社ソーセージは順調に販売数を伸ばしていたようだ。



 VW社でのソーセージ生産は、1973年に遡るとされる。もともとはドイツ北部にあるウォルクスブルグ本社の社員食堂で、社員のために供給されていた。

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image credit:Lothar Schaack/Wikimedia Commons

 しかし、時が経つと共にその美味しさも広まり、VW社はスタジアムやドイツのVW店舗で販売を開始し、大衆食堂や鉄道駅などでも労働者らに愛されるようになり、ドイツ大衆食文化の象徴として絶大な人気を得た。


・最高品質のソーセージレシピは企業秘密

 ソーセージのパッケージには、自動車部品コード「199 398 500A」と印字されていて、いかにもVW社らしいこだわりとなっている。

 しかし、こだわりは他にもある。加工プロセスにおけるレシピは企業秘密だが、ソーセージが絶大な人気を誇り続ける理由の1つとして、高品質の肉と低脂肪が挙げられている。



 当初、VW社は自社所有の農場から調達した牛肉と豚肉からソーセージを生産していたが、1990年代のBSE危機の際にレシピから外し、以降は豚肉のみで作っている。

 その豚肉の脂肪分が、他の市販ソーセージでは35%以上であるのに対して20%で、使用されるスパイスは全て無添加、人工調味料は一切不使用ということから高品質のソーセージとして、実際にドイツ国内の食品フェアや展示会で長年にわたり複数の賞を受賞しているという。


・ドイツ国外11か国にも輸出

 自動車メーカーの食品部門は、自動車工場の組み立てラインのすぐそばにあり、そこで30人ほどのスタッフが毎日18000〜20000本のソーセージを生産している。

 年間にして平均670万本のソーセージの40%は従業員によって消費されているが、それでも需要は膨大だ。

 現在では、ドイツ以外の11か国に輸出し、国内では大手スーパー「エデカ(Edeka)」などのネットワークを介してオンライン販売も行われているそうだ。

ソーセージのサイズは13cmと25cmがある。

 50年前と変わらず、肉は地域の農家から調達されたものを使用し、品質は当時以上に高くなっていると評判のソーセージについて、VW社の現在の食料生産部長ディートマール・シュルツさんは、次のように話している。

単なるソーセージですけど、あらゆる人に大人気です。トリュフ料理を食べるような上流管理職の人にも非常に好まれています。

ソーセージ文化が豊かなバイエルン地方で、特に人気がありますよ。

 ちなみに、このソーセージはグリルした後1口サイズに切って、ケチャップやカレーパウダーをかけて食べるのが一般的だ。

 VW社では独自のケチャップも生産しているが、こちらはソーセージほどの人気はなく、毎年60万本ほどしか販売されていないということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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