高校生の三ツ星通信。杉並区の老舗『草むら』で絶品「ワンタンメン」を食べてきた

2020年3月10日(火)10時50分 食楽web


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都内の私立高校に通う周(シュウ)は、色気より食い気の男子高校生。安くて旨くて、腹いっぱいになる“俺らの三ツ星店”を探し、友達と地元飯を食べに行くのが楽しみ。今回も生まれ育った杉並の町の老舗の味を食べてきました。

 突然ですが、“東京のへそ”って知ってますか? 僕が生まれ育った杉並区には大きな神社「大宮八幡宮」があり、その辺りは、東京都の重心=“東京のへそ”と呼ばれているんです。パワースポットと言われていて、近くには緑豊かな和田堀公園もあるので、観光客もたくさんいます。


方南通り沿いの、大宮八幡入り口にあります

 今回は、そんな縁起の良い“東京のへそ”に位置する名店、中華麺舗『草むら』を紹介したいと思います。最寄り駅は、京王井の頭線の永福町で、お店までは歩いて10分くらいです。

名店『大勝軒』と関係あり


京王井の頭線徒歩1分ほどのところにある『永福町大勝軒』は、永福町のシンボル。“大勝軒”といえば、ラーメンの神様と呼ばれた故・山岸一雄さんが1961年創業した『東池袋大勝軒』が有名ですが、『永福町大勝軒』とは関係ありません

 永福町といえば、駅を降りてすぐのランドマークにもなっている『永福町大勝軒』が有名ですが、『草むら』を紹介してくれたラーメン好きの先輩によれば、その『永福町 大勝軒』と『草むら』は実は深い関係があるそうです。

『永福町大勝軒』は、1955年創業(昭和30年)。僕も行ったことがあり、長い行列に並んで名物の「中華麺」を食べました。巨大などんぶりに、普通のラーメンの2倍はありそうな麺が入って、煮干スープと秘伝の醤油だれの旨味たっぷりのスープ。ボリューミーだけでなく、美味しさにもインパクトがありました。

『草むら』は、その『永福町大勝軒』から徒歩5分ほどの大宮八幡宮入り口あたりにあります。先輩が言うには、『永福町大勝軒』に負けないくらいの行列店だそうです。さらに、僕は知らなかったのですが、『永福町大勝軒』の創始者は『草むら』創始者と親戚だそう。


メニューには1950年(昭和25年) 創業と書いてありました

 店に入ると、メニューには1950年(昭和25年) 創業という文字。あれ?『永福町大勝軒』よりオープンしたの早いんだ。と思いつつ、オススメシールが貼られていた「ワンタンメン」(800円)と半餃子(3個入350円)を注文しました。


「半餃子」は3個入りで350円

 最初に登場したのは、餃子は1個10cmくらいある大きなタイプ。カリッと焼かれた底面と、もちもちした上面の皮が最高。たっぷり入った肉と野菜の餡からジュワーッと肉汁が出てきます。ニンニクもばっちり効いていて、めちゃくちゃ旨い! 3個じゃ絶対に足りないな、と後悔しているうちに、「ワンタンメン」も登場しました。


「ワンタンメン」800円。大盛りはプラス100円

『永福町大勝軒』とは違って、どんぶりは普通サイズ。中には濃い目の醤油色のスープ、チャーシュー2枚、メンマ、ナルト、ねぎ、海苔、そこにワンタンがたっぷり入っています。スープを一口飲むと、いわゆる昔ながらの濃いめの醤油味。煮干しと鶏ガラ系のスープのようですが、煮干し感は強くなくて脂っぽさも控え目のあっさりタイプです。麺は中細縮れ麺で、すこし硬めに茹でられています。

 チャーシューはしっかりした形ですが、食べると柔らかいです。そして肝心のワンタンは、スープを吸い込んで包んだ皮がトロトロ。箸でつかもうとすると逃げるので、レンゲですくって口に入れます。スープの旨味が染み込んでいて、これまた美味しいです。

 半餃子にしたことだけを後悔しつつお会計。そこで、ちょっとだけお店の人に『永福町大勝軒』の関係を聞くと、元々は『草村商店』という製麺屋さんの息子(長男・草村松雄さん)が『草むら』を創業し、その従兄弟である草村賢治さんが『永福町大勝軒』を出したんだそうです。やっぱり親戚だったんですね。昭和、平成を経て、令和の今も行列ができる人気店だということに感動しました。

 皆さんも杉並のパワースポット・大宮八幡宮にお参りに来る際は、ぜひ『草むら』にも立ち寄ってみてください。

(撮影・構成◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:草むら

住:東京都杉並区大宮1-1-1
TEL:03-3323-9360
営:11:00〜15:00、17:00〜20:00
  ※月曜のみ11:00〜15:00
休:火曜

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