ミニマル指向の次世代キッチン、LIXILの「ULキッチン」は選びやすく施工しやすく環境にも配慮
2025年3月11日(火)13時26分 マイナビニュース
LIXIL(リクシル)は4月1日に、新しいコンセプトを掲げる次世代キッチン「ULキッチン」を発売する。参考価格は125万円(工事費別)。ULは「Ultra Light(ウルトラ ライト)」の意味だ。
多様化するライフスタイルへの対応や社会課題の解決に向けたとして、キッチンを構成する「デザイン」「セレクト」「スペック」という3要素を見直した。最適・最小化することによって、気軽に取り扱えるキッチンを実現。最適を追求して最少にたどり着いたとしている。
少し具体的にいうと、家庭の食事でミールキットやデリバリーを利用するといった、時短を重視したライフスタイルが増えているという。キッチンにおいても、収納量や機能性よりデザイン性を求めるミニマル指向が増加傾向に。
また、物流問題や資材コストの慢性的な上昇、熟練工の減少など、社会背景が抱える問題もからんでくる。こうした中で、今回のULキッチンが生まれた。
「ミニマル」な要素としてはまず、次世代エンドユーザーに向けた意匠を目指したとして、フロート感を持ちつつ空間に溶け込むデザインを採用。
装飾のないスクエアなシンク、横にラインを通した手がけフレーム、フラップタイプの吊り戸棚など、ミニマルを意識したアイテムをそろえた。カラーでも、ナチュラルな木目調、都会的なイメージといったバリエーションを用意している。
合わせて、キッチン全体の構築や施工にも配慮。売れ筋のおすすめ商品に厳選し、シンプルなワンプライス設定とした(オプションも用意)。これにより、見積もり時間の大幅な短縮につながるとしている。
施工面でも、熟練のベテラン職人が減少する中で、LIXILが独自で設計プラットフォームを見直して新しい取り付け方式を導入。施工時の負担を軽くした。そのほか、梱包容積を約30%削減したことによって(1梱包当たりの最大重量は20kg以下)、配送効率の向上、配送時のCO2排出量を約20%削減、2階キッチンへの荷上げをしやすく、といった利点を生んでいる。