「ペットは恋人でなく友達」と思わなくては我々は危険だ!

3月11日(日)16時0分 NEWSポストセブン

適切な距離感を保つべし

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 福岡県に住む60代女性が猫を飼育していたことが原因で亡くなった。死因は猫や犬から感染する「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」であり、同感染症による国内での死亡例はこれが初めて。ペットなど動物からヒトに感染する「人獣共通感染症」あるいは「動物由来感染症」は、日本国内に数十種類程度存在するといわれる。では、ペットからの感染症を防ぐにはどうすればいいのか。


 みずほ台動物病院の兼島孝院長は「ペットは恋人ではなく、友達として付き合いましょう」と話す。


「友達とは口移しでご飯を食べないし、箸を一緒に使うこともない。ペットも同じです。犬に顔を舐めさせる人もいますが、恋人ならともかく、友達に顔を舐めさせる人はいないでしょう」


 基本は、ペットが口にしたものを口に触れないようにすることだ。


「具体的にいえば、“ケージに入れておくのは可哀相”と、寝室で一緒に寝させる人もいますが、寝ている間に顔を舐められるかもしれないので、夜寝る時だけはケージに入れるようにしてください。


“友達とは同じベッドで寝ない”のと一緒だと考えればいいのです。ペットとふれあう中で、誤って傷つけられることがあるので、定期的に爪を切ったり、咬まないようにしつけることが必要です」(兼島院長)


 また、咬み傷やひっかき傷ができたら、すぐに消毒し、医療機関を受診することが大切だという。自分の体調が悪くなっても、「ペットからの感染」を疑わなければ、原因がわからずに症状を悪化させる可能性があるからだ。人獣共通感染症が専門分野の獣医師、日本大学医学部・荒島康友助教はこう言う。


「一般の医師は、動物からうつる感染症に関する知識はあまり持っていません。Q熱なのに『よくある症状で、すぐ治る』と診断されることは珍しくない。ペットを飼っていることを伝え、どのように接しているかも説明することが重要です」


 可愛い“家族”に健康を害されるようなことがあれば、それこそ悲劇だ。何気ないペットとのふれあいの中にも危険は潜む。ペットを飼う以上、注ぐ愛情と同じくらい、ペットからの感染症に対する知識も持っておきたい。


※週刊ポスト2018年3月16日号

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