実は晴れの日が少ない、GW後半は雨が多い…? 意外と知らない「沖縄の天気」事情【現地在住者が紹介】

2024年3月13日(水)21時15分 All About

南国リゾートとして知られる沖縄は常夏で快晴のイメージが強いと思いますが、実は曇りや雨の日が多いことをご存じでしょうか。沖縄の日照時間は全国平均を下回っています。今回は、意外と知らない「沖縄の天気」について紹介します。

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筆者が沖縄で暮らしてみて気付いたことがあります。それは、晴れの日が少ないということ。南国リゾートとして知られる沖縄は常夏で快晴のイメージが強いと思いますが、意外と曇りや雨の日が多い。
実際に気象庁のデータでも、沖縄の日照時間は東京よりも短く、全国平均を下回っています。今回はそんな「沖縄の天気」について、現地在住の筆者がご紹介します。

沖縄の暮らしに雨はつきもの?


全国平均よりも日照時間が少ない沖縄では雨や曇り空の日が少なくないので、ピーカンの沖縄をイメージして遊びに来ていながら、旅行中ずっと晴れ間に出会えなかった友人たちに申し訳ないような気持ちになることもしばしば……。
梅雨でもないのにしばらく雨が続くこともあれば、晴れているのに急にスコールのような強い雨が降ることも。島の住人としては、「晴れているけど空はかすんでいるな」という日も多いように感じます。
だからといって、沖縄の人がいつも傘を携帯しているということはありません。移動に車を使っている人が多いからかもしれませんが、急に降ったら雨宿り。多少の雨なら濡れてかまわないぐらいの感覚でしょう。
また、海からの風が強いこともあり、傘が役に立たないことも往々にしてあります。沖縄で雨に降られるのが気になるという人は、携帯傘よりレインコートを持参するほうが役立つかもしれません。

沖縄の2月はなんとなく憂うつなプチ梅雨


プロ野球のキャンプが各地で行われる2月の沖縄ですが、実はこの時期は雨がよく降る! 沖縄で暮らしていると、雨の多い時期にわざわざ沖縄でキャンプをするのは、もったいないと感じます。
どんよりと憂うつな天気が続き、なんだか家の中もジメジメ湿っぽい。沖縄の2月はまさに「プチ梅雨」と言っていい季節なのです。
雨が降るだけでなく気温も下がり、海風が身にしみる季節でもありますので、この時期に沖縄に来られる人は、防寒、雨対策をしておくことをおすすめします。

GWの沖縄旅は梅雨の始まりに注意


沖縄の梅雨の始まりは本土のそれより早く、だいたいGW明けに梅雨入りすることが多いです。GWの後半から天気が崩れることもあり、ここから1カ月ほど天気は安定しません。
地元では、旧暦の5月4日(年によって日にちは違いますが新暦では6月初旬〜中旬)に糸満市で行われる海の神事「糸満ハーレー」の頃に梅雨が明けるといわれますが、これが結構当たっているから不思議。
糸満ハーレーが終わると、南国らしい晴天の気持ちのいい日が続きます。時間に余裕のある人は、この時期を見計らって沖縄旅行に来られることをおすすめします!

沖縄旅のハイシーズンは実は台風シーズン


沖縄に台風が接近するのは、例年6月後半から9月頃まで。いったん台風が来ると、建物から出ることすらままならなくなります。
この時期は夏休みとも重なり、沖縄旅のハイシーズンでもありますが、台風はいつ来てもおかしくないということを念頭に、旅の計画を立てるのが鉄則。台風が来ることが事前に分かっていたら、しっかり対策を。
沖縄は、実は日照時間が短く、雨の日も多い場所です。しかしながら、水が不足しがちな沖縄の人にとって、雨も台風も恵そのもの。また、雨の日だからこそ楽しめるスポットもたくさんありますので、天気を気にせず、沖縄に遊びに来てくださいね。
参考
国土交通省気象庁

稲嶺 恭子プロフィール

大手出版社で情報誌編集に携わり、退社後シンガポールへ。現地日本人向け情報誌編集部を経て、帰国後は沖縄へ移住。シンガポール、沖縄での経験を生かして、2007年よりフリーランスの編集&ライターとして、主にアジアと沖縄をテーマとしたガイドブック・雑誌・書籍・ウエブ媒体などで活躍中。All About シンガポール・沖縄ガイド。
(文:稲嶺 恭子(ライター/エディター))

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