新潟からの刺客は「とろみ」命! 「三宝亭」カップ麺の「麻婆麺」&「酸辣湯麺」の出来がバツグン

2022年3月13日(日)11時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第七十七回 ファミマ限定「三宝亭 全とろ麻婆麺」と「三宝亭 とろみ酸辣湯麺」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第七十七回目となる今回は、ファミリーマート限定で発売されている、日清食品の「三宝亭 全とろ麻婆麺」と「三宝亭 とろみ酸辣湯麺」をレビューします。

どちらも、東京・中目黒の人気ラーメン店「新潟三宝亭 東京ラボ」監修の商品となっています。

「新潟三宝亭 東京ラボ」の「全とろ麻婆麺」と「酸辣湯麺」のカップ麺

東京・中目黒の「新潟三宝亭 東京ラボ」は、ファミレスやラーメン店などを経営する新潟の「三宝グループ」の一員で、新潟でも供している「全とろ麻婆麺」や「酸辣湯麺」に特化した専門店です。

特に人気なのが「全とろ麻婆麺」。現在はラーメン店やカップ麺でもたびたび見かけるようになった「麻婆麺」のはしりのひとつとしても知られています。

看板メニューである両メニューの他に、「韮葱そば」も人気メニューとなっており、こちらもいつかカップ麺化されるかもしれませんね。

「新潟三宝亭 東京ラボ」のカップ麺は、2019年に「全とろ麻婆麺」がファミリーマート限定で日清食品から発売され、現在はレギュラー商品として店頭に並んでいます。

一方の「酸辣湯麺」は、2021年に「とろみ酸辣湯麺」という商品名で初登場。2022年に期間限定で復活販売されました。

それぞれ商品名に「全とろ」と「とろみ」がついており、とろみのついた一杯であることが強調されています。

「三宝亭」カップ麺の内容物を確認

両商品とも同じサイズのタテ型カップで、フタを開けるとどちらも「特製香味油」という別添袋が1つ入っています。

共通点はそこだけで、それ以外はまったくの別物。

「全とろ麻婆麺」は、豆腐やニラなど具が充実しており、麺の形状やたくさん入った豆腐にはセブンプレミアムの「蒙古タンメン中本」カップ麺を彷彿とさせるものがあります。

こちらの麺は油揚げ麺で、スープ粉末が多く入った「酸辣湯麺」はノンフライ麺。

両者で麺種が異なっているのは面白いですね。

容姿が似ているのに性格が正反対な、「タッチ」のたっちゃんとかっちゃんみたいです。

とろみとシビレが特徴の「三宝亭 全とろ麻婆麺」

まずは、ファミマのレギュラー商品として定着している「三宝亭 全とろ麻婆麺」から食べていきます。

実際のお店で一番人気メニューと思われる「全とろ麻婆麺」は、麺にスープではなくあんかけ状の麻婆豆腐をそのままかけた一杯で、「全とろ」とつくように、強いとろみが特徴です。

カップ麺のスープはあんかけ状とまではいかないものの強めにとろみがつけられおり、麻婆らしさが再現されています。

辛味は中辛程度ですが、花椒のシビレが強めにつけられており、なかなか本格的な麻辣味。

コンビニ限定の辛いカップ麺という共通点がありライバルだと思われる、「蒙古タンメン中本」やローソンの「東京タンメントナリ」に比べると辛さはおとなしいですが、シビレるのは「三宝亭 全とろ麻婆麺」だけです。

具だくさんさでも「中本」「トナリ」に負けない!

豆腐やニラなど具だくさんで、同じく具が多い「中本」や「トナリ」にも負けていません。

スープのとろみに加え、豆腐がたくさん入っていて、麻婆豆腐感が高くなっています。

お店でも入っているニラ、そして玉ねぎも入っていますが、挽肉は少ないので麻婆らしさは限定的でした。

麺は中太ストレートの油揚げ麺で、セブン「中本」の麺と似た雰囲気あります。

どちらも日清食品製で、麺の形状やたくさん豆腐が入っているなど共通項が多いので、「中本」とは兄弟関係にある商品という印象を持ちました。

スープにご飯を投入して「麻婆丼」に

お店では「全とろ麻婆麺」の麻婆をご飯にかけて自分で作る「麻婆丼」が名物のひとつ。

カップ麺でもスープにご飯やおにぎりを投入して「麻婆丼」を再現することが推奨されているので、早速作ってみました。

スープのとろみとご飯の一体感が素晴らしく、お店と同様にスープを2度楽しむことができました。

味が濃いので何か加えてみても良さそうなので、チーズやパクチーを入れてアレンジを楽しんでみるのも面白いかもしれません。

とろみのついた酸辣湯スープが特徴の「三宝亭 とろみ酸辣湯麺」

続いては、期間限定商品の「三宝亭 とろみ酸辣湯麺」を食べていきます。

お店のもう一方の看板メニューである「酸辣湯麺」が再現されていますが、お店のスープも「麻婆麺」と同様にとろみが大きな特徴で、カップ麺は「とろみ酸辣湯麺」という商品名になっています。

とろみのついた酸辣湯スープに、中太のノンフライ麺と、かきたま、チンゲン菜が合わせられています。

辛味はピリ辛〜せいぜい中辛程度でそれほど辛くはありませんが、胡椒が強めに効いています。

酸味にパンチがあり、胡椒の刺激と強めの酸味でメリハリのある味の酸辣湯スープになっていました。

かなり派手な味なので、酸辣湯好きのみならず、こってり味や濃厚味が好きな方もいけるのではないでしょうか。

とろみの強さと麺の質感の相性が抜群

そしてこのスープの最大の特徴はとろみの強さ。

メリハリのついた酸辣湯スープにとろみをつけることで、麺との絡みが良くなっていました。

酸辣湯スープは片栗粉などでとろみをつけることが多いですが、今回ほどのとろみは酸辣湯麺カップ麺ではなかなか見られないレベルではないでしょうか。

麺は中太ストレート形状のノンフライ麺。しっとりした低加水麺食感でスープをよく吸う上、スープのとろみによって麺との一体感が生まれるため、麺とスープが渾然一体となっていました。

酸辣湯でこのとろみと麺の質感はオリジナリティが高く、とても大きな武器だ感じます。

「三宝亭」といえばとろみ、とろみといえば「三宝亭」!

「新潟三宝亭 東京ラボ」の看板メニューである「全とろ麻婆麺」と「酸辣湯麺」を再現したカップ麺を食べましたが、どちらも「とろみ」が大きな特徴でした。

カップ麺愛好家には、とろみと言えば「三宝亭」だと完全に刷り込まれたのでは。

レギュラー商品の「全とろ麻婆麺」はもちろん、限定の「とろみ酸辣湯麺」もオリジナリティが高くて良くできています。

酸辣湯は人気フレーバーでもあるので、限定なんて言わずにいつでも食べられるようにレギュラー化してもらえると筆者含めて喜ぶ人が多いのではないでしょうか。

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