逆境からの「社員定着率96%」への道

3月14日(水)12時0分 ビーカイブ

社員定着率が50%いけば上出来と言われる介護業界で、96%という驚異の実績を達成した、リハプライム代表取締役の小池修さん。しかし、この数字を実現するまでの道は決して平坦ではなく、試行錯誤の連続だったといいます。まずは成功までの道のりを見ていきましょう。





事業開始3カ月で経営危機に


小池さんがデイサービスの1号店をオープンしたのは2011年4月。フィットネスクラブを経営する上場企業の役員だった小池さんは、両親を同時に介護しなければならない事態になったのをきっかけに、介護業界への参入を決意しました。しかし、オープンから3カ月たっても利用者はうまく集まらず、早くも「このままでは倒産か」という事態に追い込まれたのです。


理念を見失った結果が裏目に


そこで、原因を分析してみたところ、「両親に喜ばれる介護施設を創ろう」という当初の理念を離れ、目先の利益優先に走っていたのがわかったのです。飲み物用のコップひとつ取っても、誰も喜ばないような見栄えの悪い安物を使用。そんなもの、自分の家では絶対使わないはずなのに。以後、小池さんは「自分の両親が喜んでくれるか?」をすべての判断基準に、少しずつ改善し、最悪期を乗り越えたのです。


離職する社員、新規事業も閉鎖の危機に


それでも、すべての問題が解決したわけではありませんでした。今度は社員の一人が「こんなブラックな会社では働けません」と言い出したのです。オープン当初は人手不足で、社員に有給休暇もろくに取らせることもできず、ブラック企業と揶揄されても仕方がない状況になっていたのです。新たに始めた訪問看護ステーションも、わずか3カ月で看護師全員が辞めてしまい、閉鎖寸前の事態に陥ってしまったのです。


様々な対策から学び、圧倒的定着率へ


それでもあきらめる考えを持たなかった小池さんは、看護師の求人を粘り強く続け、なんとか代わりの人員を確保。最悪の事態だけは免れました。そして、こうした苦難の連続を克服していくなかで、様々な対策による効力を知り、定着率96%という実績を打ち立てることに繋がったのです。そんな小池さんの経験談、人手不足で悩んでいる経営者でなくても一読に値するのではないでしょうか。


参考書籍:小池修著「日本一社員が辞めない会社」(ぱる出版刊)


筆者プロフィール
足立謙二 時事通信記者を経てフリーライターに。雑誌「昭和40年男」、ねとらぼなどエンタメ系サイトなどでサブカル、アニメ、特撮などを中心に執筆。Twitterアカウントは@adaken


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