訃報。ホーキング博士が死去。享年76歳

3月14日(水)15時49分 カラパイア

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 2018年3月14日水曜日未明、スティーブン・ホーキング博士がケンブリッジの自宅で亡くなった。家族が発表したもので、海外メディア各誌が一斉に報じている。

 家族は声明の中で「今日、愛する父が亡くなり、深い悲しみに沈んでいます」と伝えている。

【ホーキング博士の家族の声明】

 「父は偉大な科学者であり、傑出した人間でした。彼の業績と遺産はこれからもずっと生き続けるでしょう」、「父の勇気と忍耐、聡明さとユーモアは世界中の人々にインスピレーションを与えてきました」と家族はコメントした。

 「父はかつてこう申しておりました。『宇宙があなたの愛する人々の故郷でないのならば、それは大したものではない』と」

 「これから寂しくなることでしょう」

 博士の遺族はプライバシーを尊重して欲しい旨を求めながらも、「ホーキング教授の味方となり、支えてくれた人々」に感謝の念を表明している。

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【ホーキング博士、その人】

 スティーブン・ウィリアム・ホーキングは1942年、オックスフォードで4人兄弟の長男として生まれた。実家はロンドン北部にあったのだが、第二次世界大戦の空襲被害のために、母親がオックスフォードに移り住んだのだった。

 オックスフォード大学ユニバーシティ・カレッジの奨学金を得て、物理と化学を専攻した。

 ホーキング博士の父は熱帯医学の研究者で、息子にも同じ道を歩んで欲しいと願っていた。博士自身は数学者になりたいと希望していたため、自然科学は必ずしも第一志望ではなかった。

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 1963年、21歳で筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断される。2013年に出版された自伝『ホーキング、自らを語る』では、当時を回顧して「人生が終わった、自分にあると感じていた可能性が実現することはないのだと思った」と述べている。

 「だが今やそれから50年が経ち、私は自分の人生にとても満足している」

 当時医師は余命2年と診断したが、ホーキング博士はケンブリッジで天文学の研究を志し、アインシュタイン以来の最大の理論物理学者の1人と言われるまでになった。

 数々の名誉学位を授与され、1982年には大英帝国勲章まで贈られた。

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【名著「ホーキング、宇宙を語る」】

 しかし彼の名声を不動のものとしたのは、名著『ホーキング、宇宙を語る』だろう。

 実は1988年にバンタムプレスによって出版されるまで、20社以上もの出版社に断られている。にもかかわらず、物理学と宇宙の始まりを一般向けに平易に解説した本書は大成功を収め、237週に渡りサンデータイムズ紙のベストセラーリストに載り続けた。

 ほとんどの人が知る彼は、車椅子に座る人物だろう。1985年以来、彼はずっと頰で操作するマシンボイスで人々に語りかけてきた。

 2014年、エディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズ主演で『博士と彼女のセオリー』という伝記映画が制作された。またドラマシリーズ『ビッグバン★セオリー』や『ザ・シンプソンズ』『スタートレック』ではカメオ役で出演している。

 しかしこうした活躍の合間にも、博士は宇宙の起源やタイムトラベルの可能性、あるいは太陽系ブラックホールの謎といった数々の難問に挑んできた。
 

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【いつも心に宇宙があった】

 ホーキング博士はかつて、「善人を勝たせ、来世で報われるよう」宇宙に介入する神など夢想に過ぎないと述べたこともあった。

 
だが人は問わずにいられない。『なぜ宇宙は存在するのか?』と
 これはホーキング博士の1991年の言葉だ。

仮にそれに意味があるのだとして、これに答える実行可能な方法を私は知らない。それでも私を悩ませるんだ

 ホーキング博士、この広い宇宙の中で安らかにお眠りください。

References:telegraph / bbc / planetrockなど/ written by hiroching / edited by parumo

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