ふるさと納税ならぬ、「ふるさと住民票」 福島県飯舘村でスタート

2018年3月15日(木)8時0分 Jタウンネット

東日本大震災から7年の月日が経ち、かつての住民が被災地へ戻る動きも進みつつある。


福島県の飯舘村もその例に漏れず、これまでも飯舘村を応援する人とともに村づくりを行う「までいな復興計画」を強めてきたが、帰村しているのは元住民6000人のうち約1割というのが実情だ。そういった帰村の動きを加速すべく、飯舘村は新しく「ふるさと住民票」なるものを制作した。その内容は——。


一日村長などの体験も


「ふるさと住民票」は、飯舘村の外から村づくりやその応援をする人を増やす取り組みで、申請すると「ふるさと住民カード」がもらえる。


対象者は申請時点において、飯舘村に住民票がないひとで、村に関心があればだれでも可能だ。登録料は無料で、村のホームページや、役場の窓口で申し込み用紙が手に入る。2018年3月12日から申し込みを受け付けており、「ふるさと住民票」の発行は4月以降順次郵送で行われる。


住民票の申請を行った「ふるさと住民」には、飯舘村の郷土料理作りなどを通じて飯舘の魅力を体感する「いいたて再発見塾」や、「一日村長」の体験、飯舘村の生活体験などのサービスを受けることが出来る。


飯舘村役場総務課企画係の担当者は2018年3月14日のJタウンネット編集部の取材に対し、


「現在、飯舘村も一部地域を除いて避難区域の指定解除が行われています。地震の直後から応援していただいていた方や、ボランティアに来ていただいていた方などもいらっしゃいまして、そういった方とのつながりを是非とも持ち続けたい、ということで今回の『ふるさと住民票』の取り組みの実施に至りました」

と説明。村に住まなくとも村に思いを持ってもらえるようにする狙いもあるといい、


「ゆくゆくは住民票をお持ちの方から飯舘村に送って頂いた提案やご意見を利用して、村の活発化につながればと思いますし、無理のない範囲で飯舘村にお越しいただいて、村の暮らしを体験していただければと思います」

と展望を語った。

Jタウンネット

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