1900年前のローマ軍司令官の遺体が現代のローマ地下鉄で発見される(イタリア)

3月15日(木)9時0分 カラパイア

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 ローマの考古学者が、自宅で寝そべった1900年前のローマ軍司令官の遺体を発見した。その自室は、床に幾何学模様のモザイクが貼られ、プールや噴水を備えているそうだ。

 司令官の居宅だったと考えられる「ドムス(古代ローマの上流・中流階級の住宅)」は、ローマ市内の地下鉄C線拡張工事の際に12メートルの地下で発見された。2016年、やはり地下鉄工事で発見されたローマ軍兵舎跡のそばである。


La casa del centurione

【ローマ帝国時代の兵舎と司令官の家】

 兵舎と司令官の家はハドリアヌス帝(117〜138年)の時代のものと考えられる。ローマ帝国の統合と国防の改善が課題とされた時期だ。

 古代ローマの上・中流階級の住宅「ドムス」は兵舎の隣に建てられている。

 現在も発掘が進められているが、兵舎内でなされたこれまでの調査からは、それが通常の兵士の家として使われていたらしいことが明らかになっている。また水路や物資を保管する建物があったことも判明している。

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image credit:上beniculturali.gov.it

 ドムスはおよそ300平方メートルの広さで、14部屋ある。また中庭、噴水、プールの跡も発見された。部屋の床は白い大理石とグレーのスレートによる幾何学模様のモザイクで装飾されている。

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image credit:上beniculturali.gov.it

 壁には漆喰が残っていた。写真からはほとんど分からないが、矩形の幾何学模様が描かれていたようだ。

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image credit:上beniculturali.gov.it

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image credit:上beniculturali.gov.it

 また暖房システムが備わっていたらしく、温風を通すためと考えられる空洞が床下にある。ただし、実際にどのように暖房を行なったのか確かなところは不明だ。

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image credit:上beniculturali.gov.it

【地下鉄で考古学的発見が次々と】

 ローマの地下鉄工事では、今回の兵舎とドムス以外にも考古学的な発見がなされている。例えば、2017年、コロッセオ付近から2300年前の水道橋が見つかった。

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image credit:Archaeological Superintendency Rome

 これは真水を町の中心まで運ぶための水路で、これまでローマで発見されたものとしては最古の水路である。

 地下鉄C線に新しく作られているサン・ジョバンニ駅には、建設中に発見された遺物が展示されることになる予定だ。

References:hyperallergic / lostateminor/ written by hiroching / edited by parumo

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