中高生の自転車通学、1万人あたり事故件数ワースト1位は群馬

2018年3月16日(金)14時30分 リセマム

中学生の事故件数ランキング(2016年)

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自転車の安全利用促進委員会は2018年3月15日、「2016年都道府県別の通学時事故件数ランキング」を発表した。中学生事故件数のワースト1位は「埼玉」、2位は「群馬」、3位は「静岡」。人口1万人あたりの自転車事故件数のワースト1位は、中高生ともに「群馬」であった。

 「2016年都道府県別の通学時事故件数ランキング」は、新生活シーズンに合わせて、全国の中学生・高校生の都道府県別の自転車事故発生件数をまとめたもの。自転車の安全利用促進委員会メンバーでもある三井住友トラスト基礎研究所研究理事の古倉宗治氏と交通事故総合分析センターITARDAから提供を受けた事故データに基づき、2016年発生の事故について調査・分析した。

 都道府県別の通学時自転車事故発生件数では、中学生は「埼玉」が171件でワースト1位、「群馬」が160件でワースト2位、「静岡」が117件でワースト3位。高校生は「静岡」が737件でワースト1位、「埼玉」が686件でワースト2位、「愛知」が593件でワースト3位であった。

 人口1万人あたりの自転車事故件数では、中学生は「群馬」が27.60件でワースト1位、「香川」が22.43件でワースト2位、「佐賀」が15.84件でワースト3位。高校生は「群馬」が91.96件でワースト1位、「静岡」が71.45件でワースト2位、「宮崎」が45.59件でワースト3位。中高生ともに「群県」がワースト1位となった。

 自転車の安全利用促進委員会によると、割合は低いものの、「前照灯不良」「ブレーキ不良」など自転車の車両自体が事故原因となるケースも年間413件発生しており、そのうち約2割の82件が中高生の事故であった。

 自転車の安全利用促進委員会によると、自転車事故の総件数は全体的に減少傾向にあり、中高生の事故件数も全体としては減少傾向にある。しかし、昨今は中高生が自転車事故の加害者になるケースも多く出ており、「事故に遭わない意識」だけでなく、「事故を起こさない意識」を醸成していくことも重要だという。

 また、自転車を買い替える際は、安全基準のマーク「BAAマーク」を目印とし、購入後も定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切。通学用自転車購入にあたっては、長く使うからと大きめを選ばず体格に合ったサイズを選ぶ、ブレーキやペダルを試乗して確かめ使いやすいように販売店で調整してもらう、などに注意するとよい。

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