超人気V系バンド元メンバーKが「怪しい足湯機」にハマって困窮中!? 「モヤさま」放送商品… 裁判も検討か

2020年2月17日(月)7時0分 tocana

イメージ画像:「Getty Images」

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 昨年12月、テレビ東京の人気バラエティ番組「モヤモヤさまぁ〜ず2」で紹介された「足湯デトックス」なる健康器具が「ニセ医学」ではないかという批判が集中している。これに「騙された」と嘆いているのが人気ビジュアル系ロックバンドの元メンバーKだ。今年4月に開店予定だったエステ店に導入するため8台を購入済みなのだという。


「僕のファンは女性がほとんどで、美容に関心の高い人が多いからエステ店はいいかなと思ったんですよ。でも、その目玉にする予定だった足湯の機械がインチキだったらやれないです。バンド辞めても応援してくれてるファンを騙したくはないから、雇う予定だったスタッフにも謝って一旦、開店を延期することにしました」


 Kは少し前にバンドを脱退したがソロ活動は軌道に乗っておらず、年明けからエステ店の開業を準備してきた。そこで「ゴッドクリーナー・ゴールド」なる名称の足湯機8台と、これに合わせた専用イスなど約600万円を投じたという。


「開業全部だと1200万円ぐらいかけてます。ほとんどは借金なので、これが失敗したら自殺モノですよ」(K)


 彼が足湯機を導入するきっかけにもなった番組では、女子アナウンサーが足を30分間浸すだけで体内の老廃物がドロドロと排出される映像が紹介された。「毒出しマシーン」として、整体院の副院長は「排気ガスが体に溜まっていて、マイナスイオンの水が電気を通して引き出される」と説明。ここでの施術は30分で5400円だというが、放送の反響は大きく同機を導入した整体院が、全国各地で番 組名を使って宣伝していた。


 しかし、この効能には放送直後から異を唱える声が続出。一部メディアでは大学教授や専門家の「エビデンスに欠ける」、「まったくのデタラメ」と言った証言すらあり、体内の悪いものを排出するデトックス効果自体が医学根拠に欠けるとの指摘もあった。機器1台を約45万円で販売している会社はこれに反論しているが、問題は効果が証明しきれていない、この手の怪しい健康器具をテレビで大々的に紹介してしまったことにある。


 番組は動画配信サービス「Paravi(パラビ)」でも視聴できるが、問題が拡大してからは、機器使用後の「信じられないくらいの老廃物が出ちゃいました」とナレーションや、「衝撃の足湯デトックスができる」とのテロップなどがカットされるなど、効果を強く伝える部分を消す配慮がされており、放送側も「ニセ医学」の懸念があると自覚しているようでもある。


 ただ、これを信じて散財してしまったKは収まらず、「損害が大きいので、購入先とテレビ局に損害賠償を求めることを弁護士に相談中」と言っている。ただ、購入した先が販売したメーカーから直接ではなく、健康器具を扱ったネットワークビジネスを手掛けているファンの女性で、このニセ医学騒動後は連絡が取れないという。


 テレビ番組がニセ医学を取り扱った代表例では、かつて「発掘!あるある大事典」(フジテレビ系)で取り上げられた「納豆ダイエット」が番組打ち切りにまで発展したが、こうした問題が今も相変わらずなくならないことに、あるテレビディレクターは「健康器具を扱う番組には売り込みが殺到するので、つい楽をして取り扱ってしまう」と言っている。


(片岡亮/NEWSIDER)


※イメージ画像:「Getty Images」

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