【丸亀】あさりうどんにかき消された悲劇のうどんについて / 生まれる時代が悪すぎた
2025年3月18日(火)18時0分 ロケットニュース24
サンキュー、丸亀。フォーエバー、あさりうどん。さあ、期間中はあさりうどんを食いまくるゾーーー! ……と今日も元気に丸亀製麺に出かけたところ、あるうどんが悲しげにこちらを見ていたのだ。
・あさりうどんマイライフ
最寄りの丸亀製麵であさりうどんが復活して以来、私はあさりうどんを食いまくっている。例えるなら「膝から下はあさりうどんで出来ている」と言っていいほど、あさりうどんまみれの最中だ。
昨日も今日もあさりうどん。きっと明日もあさりうどん。注文せずとも店員さんに「あさりうどんですか?」と聞かれるのも時間の問題であろう。俺とあさりうどんの絆は誰にも引き裂けないのである。ところが……。
あさりうどんを注文するたびに、私は物悲し気な視線を感じていた。それこそがあさりうどんと同日に販売開始となった『はみ出る 豚天ぶっかけ』である。
・視線
店頭での扱いは決して小さくなく、なんなら立ち位置的には豚天ぶっかけの方がセンター寄り。それでも私の見る限り、お店での注文は圧倒的にあさりうどんの方が多いのが現状だ。
その比率は「10 – 0」とまでは言わないものの、体感的にはそれに近く “いらっしゃったんですか感” は否めない。それどころか「どうせ俺じゃないんでしょ?」と拗ねている気配すら感じるではないか。
昨日も今日もあさりうどん。きっと明日もあさりうどん。だが日に日に悲しみを増す豚天ぶっかけの視線が痛い! ……しゃーねーな!! というわけで貴重なあさりうどん枠を捨て『豚天ぶっかけ』を食べてみることにした。
・仕方がない
並盛が890円の『はみ出る 豚天ぶっかけ』は、3枚の豚天とタルタルソースが特徴的な一杯。雰囲気的には夏の超人気メニュー「タル鶏天ぶっかけうどん」を連想させる構成である。
さっそく食べてみると……なるほど。薄切りの豚肉はサクッと食感が軽く、タルタルソースとの相性も良き。またうどんとタルタルのコンビネーションの良さは「タル鶏天ぶっかけうどん」で実証済みだ。
総じて特に悪いところはなく「パンチ強めののぶっかけうどん」といった感じ。総合力では「タル鶏天ぶっかけうどん」に及ばないが、丸亀らしい満足感のある一杯である。それでも……。
・誰も悪くない
『豚天ぶっかけ』と「あさりうどん」が並んでいた場合、あさりうどんを注文する人が圧倒的に多いのも腑に落ちた。豚天ぶっかけのどこが悪いというワケではなく、あえて言えば「生まれた時代が悪かった」と言うしかないだろう。
繰り返しになるが『豚天ぶっかけ』が決してダメなわけではない。ただ、あさりうどんが強すぎるだけの話である。どちらかと言えば、自分は情け深いと思っているが、店を出る際は率直にこう思ってしまった……
「やっぱり、あさりうどんにすれば良かったな」と──。
──完──
参考リンク:丸亀製麵
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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