【検証】13年ぶりにリニューアルした「あずきバー」は何がどう変わったのか? 旧版と食べ比べてみた!
2023年3月18日(土)10時49分 食楽web
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今年で発売50周年を迎える井村屋の「あずきバー」が13年ぶりにリニューアル。一体どう変わったのか?
おなじみ「あずきバー」といえば、「ぜんざいを凍らせたようなアイスができないか」というコンセプトのもと開発されたアイスです。2021 年度にはシリーズの年間販売本数が3億本を突破するなど、もはや国民的アイスと言っても過言ではないでしょう。
ちなみに筆者の一族は、氷菓の中でも「あずきバー」がダントツで好きで、90歳を超える祖母の家にも必ずストックがあります。そう、三世代に渡るファンなのです。好きなポイントは、原材料のシンプルさとあずきそのものの美味しさ。もちろん、あの硬さも「あずきバー」の個性ですね。
昔、母はよく、「余計なものが入っていないので子どもにも安心して食べさせられる良いアイス」とあずきバーを評していましたが、まさにその通りだと思います。しかも物価高騰が続く令和に入っても1本86円(税込)という良心価格。他の氷菓に浮気しようがないくらい完璧です。
そんな愛しの「あずきバー」が、2023年3月13日に13 年ぶりのリニューアル。変わらなくたって美味しいのに! と心中穏やかではありませんが、どう変わったのか、さっそく食べ比べてみることにしました。
旧版とリニューアル版を食べ比べてみてわかったその違いとは?
リニューアルした新生「あずきバー」(写真左)と旧製品(写真右)。バッケージはほとんど変わらないが…
画像の左がリニューアル版、右が旧版です。パッケージはほぼ変わりませんが、裏の原材料の項目を見ると、コーンスターチの記載がなくなっています!
これまでは、アイス中のあずきを沈殿させることなく、均一に分散させるためにコーンスターチをわずかに使用していたそう。しかしリニューアル版ではこれを「あずきパウダー」に置き換え。これにより、あずき・砂糖・水あめ・食塩と、原材料がよりシンプルになりました。
冷凍庫から取り出した時の硬さはそのまま
実際に食べ比べてみても、あずきパウダーにしたことによる大きな味の変化はなし。むしろ、あずきの風味がより自然に感じられるようになっています。昨今、原材料のシンプル化、ケミカルフリーなどがトレンドになっていますが、時代に合った進化を遂げた印象。
相変わらずの美味しさで、昔からあずきバーを愛する者としてかなりホッとしました。ちなみに、冷凍庫から取り出した時のあの硬さも健在。釘が打てるとも言われるあずきバーの硬さの理由は砂糖の量にあり、販売当初より砂糖の使用量を減らしているため、硬度はより増しているそうです…!
ミルクと抹茶も5年ぶりにリニューアル
「あずきバー ミルク」
ちなみに今回、「あずきバー ミルク」と「あずきバー 抹茶」も同時にリニューアルされました。「あずきバー ミルク」は、ミルクアイスとあんが一度に楽しめるバーアイス。リニューアル版ではミルクアイスに北海道産生クリームを配合。よりリッチでコクのある味に進化しました。
生クリームが加わったことで、よりコク深い味が楽しめるようになった
変更前もミルクアイスとあずきアイスは間違いない組み合わせでしたが、北海道産生クリームにしたことで、よりデザート感が増して、食べた後の満足感が高まりました。
「あずきバー 抹茶」
一方の「あずきバー 抹茶」は、抹茶アイス×あんが楽しめるバーアイス。リニューアル版では、『福寿園』監修の宇治抹茶を使用することで、香りとほろ苦さを余韻に楽しめるように。さらに抹茶アイスの部分に乳原料を少し加え、抹茶とミルクのバランスを追求しています。
まとめ
3つの味すべてがリニューアルされてさらに美味しくなった(食楽web)
リニューアル後の「あずきバー」は、原材料名欄がよりシンプルになり、味にも大きな変更はなし。長年のファンの期待を裏切らない進化を遂げました。ちなみに今も昔も、あずきバーには1本あたり、あずきが約100粒も入っていて、生豆の選別・洗浄・炊き上げ・冷却・充填に至るまで、すべての工程にこだわって作られています。
50周年を迎えても変わらない誠実な味わいに、ますます「あずきバー」が好きになりました。より美味しくリニューアルした「あずきバー」シリーズ、ぜひ味わってみてください。
(撮影・文◎亀井亜衣子)