日本は厳守、ベトナムは柔軟、インドの場合は・・・同じアジア圏でも国によって違う時間の感覚

3月19日(火)16時30分 カラパイア

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 世界では、時間の感覚は文化によって大きく異なる。同じアジア圏でも国によってその感覚はかなり違うようだ。

 日本は世界的に「時間厳守」の国として有名だ。

 しかしベトナムやインドネシアといった東南アジアでは、時間はかなり柔軟に捉えられており、「融通がきく」とか「ゴムのよう」とかと表現されたりする。

 インドはこうした点においてかなりいい加減で、遅刻をすると「インド標準時」という言い訳がよく使われる。
・鉄道に見られるインド標準時

「インド標準時」の好例を、同国に張り巡らされた鉄道システムに見ることができる。

 7349ヶ所の駅を擁し、毎年80億人が利用するインドの鉄道は、世界でももっとも活気ある鉄道システムだろう。

 だが残念ながら、同時に世界でもっとも効率が悪いことでも知られている。数時間の遅延は当たり前だし、顧客サービスも遅い。

 2018年、世界経済フォーラムの鉄道効率性ランキングでは、世界2位の日本から数えて24番目だった(首位はスイス)。

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・インド、ニュー・ジャルパイグリ駅の平均遅延時間は20時間!

 だが遅延で悪名高いニュー・ジャルパイグリ駅を知れば、この順位もまずまずかもしれない。

 ダージリンを経由し、遠くはブータンやネパールまでつなぐこの駅は、2018年上半期においてインドでもっとも遅れた駅という不名誉な栄冠を戴いた。

 地元紙によれば、平均遅延時間は20時間である。

 ネットを調べれば、それで特急を名乗るのってすごくね?といった、ニュー・ジャルパイグリ駅を揶揄する声が溢れている。

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ニュー・ジャルパイグリ駅 Siliguritimes/PUBLIC DOMAIN

・インド人の時間のルーズさは経済にも影響

 元ジャーナリストでもあるサウス・アジアン大学の政治経済学者モニカ・バルマ氏によると、インドの時間のルーズさは、たんなる鉄道を超えて、実体経済にも影響を与えている。

 「インド人の時間のルーズさのおかげで、間違いなく経済成長に影響が出ています。ここでは役所の仕事の遅れや官僚主義がプロジェクトの進行に影響しますからね。」

 「役所の仕事の遅さは、民間企業が行政に対して抱く大きな不満です。同じ理由で、インドは世界的なバリューチェーンにあまり結びついていません。」

 だが古いことわざにもあるように、時間はあらゆるものを癒す。

 バルマ氏は、若い世代における時間に対する大きな意識の変化を感じ取っているという。若者の間では、時間を守ることの大切さが育ちつつあるのだそうだ。

 「起業家たちは、遅いお役所仕事では、ビジネスどころではないと知るようになっています。まだまだ直すべき点はたくさんありますけれどね。」

References:Japan defends it, Vietnam stretches it, India ignores it. In Asia, time really is relative | South China Morning Post/ written by hiroching / edited by parumo

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