親しい関係でも、最終的には憎しみを抱くようになるかも。長く関係を続ける秘訣は、近づきすぎず、一定の距離でセーブすること【2024年下半期ベスト】

2025年3月20日(木)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

2024年下半期(7月〜12月)に配信したものから、いま読み直したい「ベスト記事」をお届けします。(初公開日:2024年9月23日)
******
「何かを我慢し続けている」「他人と比べて自分が劣っている気がする」など、気分が落ち込んでいるのは、自分の機嫌を管理しきれていないからかもしれません。韓国で作詞家やコピーライターとして活躍するキム・ダスルさんによると、「気分がコントロールできれば、人生もコントロールできる」とのこと。そこで今回は、キムさんのベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』より一部引用、再編集してお届けします。

* * * * * * *

親しい人とも“ちょっぴり”離れる


お互いの距離が近づきすぎると、気遣いもあいまいになる。

気楽な関係であればあるほど、遠慮なく何でもポンポン言ってしまう。

ぞんざいな言葉には配慮が足りないから、ついつい相手を傷つける結果になる。

結論ばかり急いで、途中の段取りを省いてしまうことも多い。相手が察してくれるはずと完全に甘えてしまっているやり方だ。

やはり人と人というのは、適度な距離があってこそ礼儀もわきまえ、相手のことも尊重するらしい。

近づきすぎると相手へのおかしな依存心も生まれる。相手のことを優先しすぎるあまり、自分を犠牲にするようになるのだ。

つまり依存が過ぎると、それだけ相手に振り回されやすくもなるってことだ。

関係を長く続けるために


最終的には、相手に憎しみの感情を抱くようになる。

自分を傷つけ、思い通りにならない相手が憎い。良好だった関係を粉々にしてしまうのは、こうしたいびつな憎しみの感情からだ。

憎しみを感じるたびに、自分も相手も不幸になっていく。

人は思っている以上に他人の影響を強く受けるもの。

適度な距離が保てないと自分が自分でいられなくなるのは、そういうことだ。

人間関係というのは、ちょっぴり離れているくらいが一番美しいバランスなのかもしれない。

だから、どんなに近づきたい相手がいても一定の距離でセーブすべき。それでこそ自分も相手も守ることができる。

お互いの関係を長く続けていきたいなら、距離感をとにかく大事にすべきだ。

すべての人にとっていい人である必要はない


誰とでもまんべんなく付き合う必要はない。

すべての人にとっていい人である必要もなく、すべての人によくしてあげる必要もない。


(写真提供:Photo AC)

そもそもちっぽけな一個人がすべての人々を満足させようなんて、どだい無理な話。

無理して納得してもらう必要もない。

自分のことを信用してくれる人なら、くどくど説明しなくたって信じてくれるし、たくさんの説明が必要な人は最初からこちらを疑っている。

その説明だって言い訳程度にしか受け止めないから、こちらがさらに頑張って具体的な事情や理由を述べても、取って付けたような口実で結局さえぎられるだけ。

好き嫌いは個人の主観


陰口を言われたくないからと一人ひとりに気を遣って接していても、なぜか嫉妬されたりしてイヤな思いをすることもある。

ひんまがった心の持ち主って一定数いるから、どんなに気を付けたところで誰からも陰口をたたかれないなんてありえないのだ。

好き嫌いって極めて感覚的だし、個人の主観だから。

特別な理由なんかなくても好きになってくれる人もいれば、逆もいるのが世の理ってワケ。

だからそれほど傷つくこともないし、残念がる必要もない。人間関係って、主観の塊である人間が作るものだから、パーフェクトであるわけがない。

もし人間関係が完璧で合理的だったら、もはやロボット社会だ。

認めるのもちょっとさびしいけれど、ちぐはぐで身勝手にふるまう集合体が、人間関係の本質のようだ。

そんな関係の中で努力を重ねてきたのなら、あなたは今のままで十分に立派だ。

※本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

婦人公論.jp

「年下」をもっと詳しく

「年下」のニュース

「年下」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ