【注目したい】メレルがシューズ以外にウェアも始動! ゴアテックスを「あえて選ばない」などこだわりが満載

2024年3月20日(水)8時45分 マイナビニュース

ジャングルモック、モアブとアウトドアから街中まで愛好者が多いメレルのシューズ。登山靴からスタートした同ブランドですが、最近は「MERRELL 1TRL(ワンティーアールエル)」コレクションなどファッション好きからも注目を集めています。
そんなメレルがこの春、100%日本企画の「MERRELL JAPAN APPAREL(メレル ジャパン アパレル)」をスタートしました。
その第一弾として、先ごろ発売されたアウターウェア、「SYMPATEX UTILITY ANORAK(シンパテックス ユーティリティ アノラック)」(3万8,500円)、「SYMPATEX UTILITY JACKET(シンパテックス ユーティリティ ジャケット)」(3万9,600円)を中心に同ブランドの意図を紹介しましょう。
○メレルがアパレルを手掛ける理由
マーケティングマネージャーの田中祐介さんは今回のアパレル展開について、次のように話します。
「メレルは2020年にジャパンカプセルというアパレルを6シーズン展開しました。これはアメリカのプロダクトチームが日本のマーケットをイメージして作ったアイテム。今だから言えますが、シューズブランドである我々が手掛けていいのか、という不安もありました」(田中さん)
こうして、確固たる自信がないままスタートしたところ、意外な結果が出たと言います。
「9月に販売を開始したのですが、10、11月という早い段階で30代以下の若い人たちを中心に購入してもらえたのです。コロナ禍で人々の消費意欲が落ち、シューズも売れない状況にもかかわらず、若者の支持を得ることができたことで手ごたえを感じました」(田中さん)
メレルの代名詞ジャングルモックは、昔から愛用する中高年を中心とするユーザーからの支持が厚い。
今後、そこから下の年代に「メレルの良さをどう伝えていくか」がブランドのミッションだと考える田中さんにとって、"若年層が強い関心を持ってくれるアパレル"をラインナップに加えれば実現可能だと思える分水嶺となったようです。
この成功体験を踏まえ、日本企画に何が求められるのかを模索。アメリカが従来のアウトドア軸、ヨーロッパは「1TRL」を筆頭にしたファッション軸、そしてアジアはパフォーマンスライフスタイルという結論に至ったと言うのでした。
なお、アパレルラインのプロダクトコンセプトは「FUNCTIONALITY、STORY-TELLING、SUSTAINABILITY、GENDERLESS」と定めされています。
○ゴアテックスをあえて選ばない
それでは、どのような製品に落とし込まれたのか。幾つかある中で、筆者が特に注目したのは、やはり最初に挙げられた機能性。
メレルは丸紅フットウェアが輸入代理店を務めることもあり、「本国のメレルは使えない、でも丸紅なら使える繊維素材」をアドバンテージにできる強みがあるそうです。
「丸紅ファッションリンクというアパレル業界に長年携わる企業と製品開発の段階でタッグを組み、特に素材調達で大きく助けてもらえました。その流れで同社が総代理店を務めるドイツのSYMPATEX(以下、シンパテックス)を採用したのです」(田中さん)
透湿防水素材と聞くと、一般的にはゴアテックスがよく知られ、メレルの幾つかのシューズにも搭載されています。が、今回はあえてシンパテックスを選んだ理由を田中さんは次のように話すのです。
「メレルブランドのアイコンとして最初のアパレル製品を出すとした時、環境問題の基準が厳しいヨーロッパで認められる、シンパテックスを使うことに大きな意味があると考えたのです」(田中さん)
プロダクトコンセプトのSUSTAINABILITYに則った判断であること、その上、シンパテックスが「透湿防水性」「防風性」「耐久性」に優れた特徴を持つところにもあるのでしょう。
こうして、「環境と人に配慮した100%リサイクル可能なメンブレン」、「5〜25ミクロンまでの薄さ」、「伸縮性が縦・横とも300%という無孔質膜を使い、汚れや洗剤が詰まらず機能が低下しにくい」などの機能性を備えた2モデルが誕生したのです。
それ以外にも、「RIPSTOP VEST(リップストップ ベスト)」(1万3,200円)は商品名の通り、格子状にナイロン繊維を縫い込み耐久性に優れたリップストップ生地を採用したベスト。
素材だけではなく、撥水機能、前面に配置した大容量の「ファスナー付きパウチポケット」、背面に配置したゲームポケットはベンチレーション機能も兼ねるなど機能性の高さもポイントだと田中さんは説明します。
製品はプロダクトコンセプトGENDERLESSの観点から、すべてのデザイン/パターンにXS〜XLを用意。
全体のデザインとしてルーズなフィット感を演出しつつも、スモールサイズは女性の体形に合わせたフィットに、ビッグサイズは男性の骨格に合わせたフィットを目指しているそうです。
機能性に加え、動きやすさの点からも、街中からアウトドアまで広く重宝しそうですね。直営店で販売されているので、シューズ以外も注目してみてください。

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