【保育園グッズ問題】「お母さんは裁縫ができて当たり前」という呪いに縛られていたことに気づいた私
2023年3月19日(日)8時12分 マイナビ子育て
保育園の入園準備で、大きさ指定のある布団カバーや袋などを用意しなくてはいけなくなった青鹿さん。外注しようと思ったものの、本当は親が手作りすべきなのではないかと迷ってしまって……。
早めに頼まないと受付終了に
苦手なことを外注するのは悪いことじゃない
保育園の入園準備品の中に、寸法や細かい指定のある袋物がありました。
裁縫が死ぬほど苦手な私は暗い気持ちになったのですが、夫から「外注しよう」と提案されて、一度は喜んだものの、すぐに気持ちが落ち込んでしまいました。
というのも、「大人は(特に女性は)裁縫ができて当たり前」「手作りは良いもの」という呪いに縛られていた私は、裁縫が苦手なことにコンプレックスもあり、「本当は子どものために愛を込めて親が手作りしたほうがいいのではないだろうか」と思ってしまったのです。
そうして私がグダグダしていたので、夫が調べてくれ、ひとまず園グッズをオーダーできる「ユザワヤ(手芸店)」に下見に行くことになりました。ユザワヤは一面、手作りの道具にあふれるお店なのですが、フロアの中にひときわ目立つ明るい場所に「入園グッズオーダー承ります」のコーナーが!
私の後ろめたい気持ちを吹き飛ばしてくれるかのように大々的に入園グッズのオーダーを受け付けていて、こんなに需要があるんだ、とビックリ。
みんな、苦手なものは得意な人に頼んでいるということが可視化されていてとても感激しました。よく考えてみれば、世の中の仕事は多くの人が自分の得意なことを、苦手な人の代わりにやっていることが多く、社会はそうやって回っているもの。とすれば、自分の苦手なことを他人に仕事としてお願いすることは何一つ恥ずかしいことではないと思います。
が、しかし、園グッズのオーダーが一年中でもっとも殺到する時期。すでに予約はいっぱいでキャンセル待ちが出ている状態でした。他のオーダーを受け付けている店もどこも満員御礼。
結局、外注することは叶わず、私が泣き言を言いながら夜なべをして、ガタガタの縫い目のコップ入れやお昼寝カバーなどを作り上げました。私以上に縫い物が苦手な夫は、その他の品物をそろえたり、名前を書いたりしてくれました。
次にこういったことがある場合は、早めに(これ大事!)気持ちよく人にお願いしよう。みんな上手に人を頼って生きているんだと知ることができて気持ちがラクになった出来事でした。
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青鹿ユウ
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。 Twitter:@burubanblog:http://aoshikayu.com/
(編集協力:大西まお)