井上ひさしの未発表原稿発見、「オール讀物」4月号に約90枚全文掲載。

3月20日(日)5時32分 ナリナリドットコム

文藝春秋は3月19日、2010年4月9日に亡くなり、まもなく七回忌を迎える井上ひさしさんの未発表原稿が発見されたと発表した。22日発売の「オール讀物」4月号で、約90枚を全文掲載する。

発見されたのは大学時代(1957年)に翻訳し、未発表だった「讃血亞護騎士団長」で、古書市場に出ていることに気付いた作家の出久根達郎さんが編集者を経由して家族に知ら せた。
 
約90枚の直筆の原稿用紙は自装の製本がなされており、筆名は本名の井上廈。旧知の複数の編集者や大学時代の友人、家族の証言により、井上さんの直筆と判明した。

当時の井上さんのノートの記述などから、上智大学文学部のポール・リーチ教授の依頼によりフランスの劇作家モンテルランの「サンチャゴの騎士団長」を翻訳した草稿と思われる。戯曲「サンチャゴの騎士団長」はモンテルランのカトリック3部作の最初の作品とされ、1948年にエベルト座で初演し800回以上の上演を重ねたヒット作だ。

リーチ教授がモデルの一人とされる井上さんの小説「モッキンポット師ふたたび」(1985年刊)の中には、「サンチャゴの騎士団長」という同名の一篇もあり、井上さんにとっても思い出深い作品。カトリックの洗礼も受けていた著者の創作の源流を辿る貴重な資料だ。

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