冷食なのに美味しすぎる！ ミシュラン店の味がそのまま届く「冷凍良食」の旨さの秘密とは？

食楽web

　近年の冷凍食品技術の進化には目を見張るものがあります。コンビニやスーパーに並ぶ冷凍食品を食べてみて、お店さながらのクオリティを実感する人も多いでしょう。外食の機会が減りつつあるいま、冷凍食品のなかにも“プレミアム冷凍料理”が誕生しました。その名も「冷凍良食」という冷凍食ブランドです。

　冷凍良食は2020年12月に先行販売をスタートし、2021年2月末に本格販売を開始したばかり。予約困難店やミシュランを獲得した名店の料理、さらには管理栄養士監修のおいしくてヘルシーな料理を冷凍状態でオンライン販売しています。今回はおうちごはんのマンネリ化に飽きていた筆者が3種類のメニューを試食してみました。

おいしさの秘密は「プロトン冷凍」にアリ

いずれの料理も湯煎や電子レンジで加熱するだけでOK

　試食した料理はいずれも冷凍だと言われないと気付かない本格的な味わいや食感ばかりで驚くほどだったのですが、それは「プロトン冷結」と呼ばれる技術を採用しているから。この冷結技術こそがおいしさの秘密なんです。

　プロトン冷結とは、冷結時に小さな氷の粒を生成し、食品細胞の破壊を防ぐ技術のこと。品質や鮮度を維持したまま冷結・保存できるので、解凍後には食材本来の味や香り、色、噛み心地まで再現可能です。この「冷凍良食」を運営しているのは、プロトン冷結を開発しているクオリアース社。だからこそたしかな品質の料理がネット通販で手軽に購入できるんですね。

『たかむら』の「豚の角煮」は120g3000円（税別・送料別）と240g6000円をラインナップ

　これまではお店でしか食べられなかった人気店の料理を揃えるのが「匠シリーズ」です。筆者が試食した「豚の角煮」は予約困難店として知られる秋田の日本料理店『たかむら』の看板メニュー。良質な豚バラ肉を米にかに漬け、1時間かけてじっくり煮込むことで、米ぬかが脂を吸うだけでなく、米ぬか特有の甘みを浸透させています。

　最後にかつおだしで炊き上げた角煮は、口の中でとろりととろけ、冷凍したとは思えないような味わいに驚かされるはず。噛めば噛むほど甘みを感じ、思わず飲み込むのがもったいなくなるほどです。

　お取り寄せとしてはプレミアムな価格帯ですが、お祝い事やちょっと贅沢したい日に食べたくなるのは間違いありません！　白米と一緒に食べるのはもちろん、旨味とコクのあるふくよかな味わいの日本酒に合わせれば、完璧なマリアージュが楽しめます。

主食スープシリーズでは6種類のスープが揃う。いずれも湯煎もしくは電子レンジでの温めが可能

　名店の味だけでなく、特別な日に食べたい「主食スープシリーズ」は、味の良さだけでなく、管理栄養士監修のもと栄養バランスも考えて作られたスープです。

　食べる前は「スープ1人分が1000円というのは高いかな」と思ったのですが、実際に食べてみると、「むしろ安いのでは！？」と思えたほど。とくに、筆者が気に入ったのは「青森県産 帆立のミルクチャウダー」です。

「青森県産 帆立のミルクチャウダー」（1045円）は国産帆立を使用

　このスープの目玉はやはり青森県産の帆立。スープに帆立の特有成分「コハク酸」が溶け込み、旨みのインパクトがすごいんです！　じゃがいも、小松菜、人参などの緑黄色野菜も使われており、見た目も華やか。付け合わせはハード系のバゲットやふわふわ系の食パンがぴったりです。

「愛媛県産 鯛と8種具材のミネストローネ」（1045円）は、240g入りで1人分となっている

　また、「愛媛県産 鯛と8種具材のミネストローネ」には愛媛県宇和島産の鯛を使ったポワレが贅沢に使われており、トマトベースのスープによく合います。レンズ豆やきのこ、パプリカなど野菜がふんだんに使われており、身体に優しい一品です。こちらは玄米ごはんやバゲットと一緒に食べるといいですよ。

　今回ご紹介した以外にも、匠シリーズではミシュラン1つ星を獲得した大阪・北新地の『HATSU（ハツ）』の「HATSU中華丼」、主食スープシリーズでは「高知県産鰤のみぞれ汁」「沖縄もずくと鯛の薬膳スープ」「国産牛とおぼろ豆腐浪速肉吸い」「豆腐と胡麻の具沢山豚汁」が販売中。おうち時間の楽しみとしてはもちろん、食にこだわりがある人へのプレゼントにも喜ばれるはず。ぜひ一度味わってみてください。

●DATA

冷凍良食

https://reitouryoushoku.com

●著者プロフィール

今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。