暗闇でも視界が広がる「スマートコンタクトレンズ」! 次世代ウェアラブルデバイスの真打ち登場!?

3月21日(金)12時30分 tocana

 現在、ウェアラブルデバイスの研究・開発が盛り上がりを見せています。その代表格といえば「グーグル・グラス」が有名ですが、メガネのように頭部に装着する機器であるために「恥ずかしい」「邪魔だろう」といった意見も聞かれ、これから一般に浸透するかはまだまだ未知数です。

【その他の画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/03/post_3838.html】

 「それならば、コンタクトレンズにしてしまえばいい!」ということで、コンタクトレンズのスマートデバイス化も各所で研究されているようですが、グーグル製スマートコンタクトレンズが今のところ「涙を分析して糖尿病患者の血糖値を知らせる」機能にフォーカスしているのとは異なり、「人間の視覚機能を拡張しよう」という試みもあるようです。

 今月16日、学術誌「Nature Nanotechnology」上において、「暗闇でも良好な視界を確保できるコンタクトレンズ」についての研究が報告されています。人間の視覚機能を飛躍的に向上させるこのスマートコンタクトレンズ。開発の鍵は、「グラフェン」と呼ばれる素材にありました。


■驚異の素材、「グラフェン」!

 10年前に発見されたばかりの新素材「グラフェン」とは、炭素原子が蜂の巣状に結合したもので、その厚みは1原子分(一般的な紙の100万分の1)という極めて薄いシート状の素材です。これ以上は考えられないほどの薄さや、ダイヤモンドを上回る硬さなど、多くの特性を備えており、「驚異の素材」として科学技術の未来を大きく変えるか注目を集めています。

 今回研究を報告した、米国ミシガン大学のジャオフイ・チョン助教(電気計算機工学)は、この「グラフェン」が持つ光学特性に注目しました。「グラフェン」は可視光や赤外光に極めて敏感に反応し、それらを吸収する性質も備えるため、超高感度の光センサとしても最適であるといいます。研究チームは「グラフェン」をレンズで挟む方法を開発することによって、スマートコンタクトレンズを作り上げました。完成したコンタクトレンズは、人間の目では到底識別できないような光や赤外線をとらえ、測定と処理を行ったのち、レンズ上に画像として映し出してくれるといいます。暗闇の中でこのコンタクトレンズを装着した人間は、まるで暗視スコープを覗いているかのように、周囲の様子を鮮明に見ることができるようになるそうです。


■今後の展望は!?

 すでに研究チームは小指の爪よりも小さな試作品の作成に成功しており、今後は兵士などの間でまず使われるようになると考えているようです。チョン助教は今回の研究について「グラフェンの『スーパーセンサー』的な特性を利用したものだ」とした上で、このスマートコンタクトレンズの登場によって「周囲の環境に対処するためのもう一つの方法が得られる」としています。そして将来的には、様々なモバイルデバイスとの連携により、その可能性を広げる構想も持っているようです。


 今回の研究を報じた英紙「The Daily Mail」の記事には、「素晴らしい発明だ!」という賞賛のコメントが寄せられる一方、「電気を消しても姿を隠すことができなくなるってことだね」「覗き魔とか強盗が使ったらマズいね」といった不安の声も上がっています。まずは戦場からという用途が何とも悲しい気がしますが、更に進化したスマートコンタクトレンズは、メガネ型ウェアラブルデバイスよりも遥かに使いやすいものとなりそうです。

tocana

「コンタクトレンズ」をもっと詳しく

「コンタクトレンズ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ