「駅で不審な男に絡まれ、車内に逃げた娘と私。ホッとしたのも束の間、今度は閉まった扉をドンドンと叩いてきて...」(大阪府・30代女性)

2022年3月24日(木)11時0分 Jタウンネット

子供と一緒に出かけたら、駅で見知らぬ男性に絡まれた——

こんな恐ろしい体験をしたのは、大阪府在住のJタウンネット読者・Aさん(30代女性)だ。今回編集部にAさんは、そのときの経験談を寄せてくれた。

10年ほど前、1歳だった娘を連れて隣駅のスーパーに出かけたAさんは、駅の改札でいきなり不審な男性から意味不明な言葉でまくしたてられてしまったという。

恐怖を感じたAさんは、足早に改札を過ぎて、ちょうど到着した電車に乗った。

扉が閉まりホッとしたのも束の間。先の不審な男性が発車直前の電車の扉を叩き出してしまったのだ。

そして、再び電車の扉が開いてしまい、男性が再びAさんたちに詰め寄ってきた。恐怖を感じ、どう逃げようかと考えていると、見知らぬ女性が近づいてきたという。

意味不明な言葉でまくしたてる男性

今から約10年前、当時1歳の娘を連れて、1駅隣の大型スーパーへ買い物に出かける途中での出来事です。

まだ歩けない娘を連れての外出は準備する荷物も多く、いつ娘が泣き出すかわからず、慣れない育児の中で楽しくも緊張するものでした。

そんな外出中、駅の改札まで来たところで、突然不審な男性から意味不明な言葉でまくしたてるように話しかけられました。

私は怖くなって改札を足早に通り過ぎ、ちょうどすぐ来た電車に乗りました。

扉が閉まりホッとしたのですが、それも束の間。先の男性がこちらを向きながら近づき、発車直前の電車の扉を外からドンドンと叩きだしたのです。

そして、私の願いもむなしく扉が開いてしまいました。その男性は私と娘の側につめ寄り、また何かを怒った調子で話しかけてきます。

とても恐怖を感じ、周囲を見渡しましたものの、乗客はまばら。車内はシンと静まり返った様子でした。

逃げる手段を考えていた時に聞こえてきた声

娘を抱っこしたまま、どうやって逃げたら助かるか——そればかり考えていた時です。

娘と同じくらいのお子さんをベビーカーに乗せた見知らぬ女性が「久しぶり〜!元気?」と話しかけてきてくれました。

私は何とか女性と話を合わせて知り合いのふりを続けて、車両をそっと移動し、次の駅で女性と一緒に下車。あの男性は同じ駅では降りずに、そのまま電車に乗っていったようです。地下鉄の短い1駅でしたが、恐怖でとても長く感じられました。

その後、助けて下さった女性と少しだけ近くの店でお茶をし、それぞれ子供が泣き出すまでの間、育児について話をしました。

当時はまだ若かったので、子連れで外出した時に不審な男性に絡まれる事があり、度々怖い思いをしました。この時も恐怖で手が震えていましたが、助けてくれた女性もまた手がとても震えていたのです。

その日はお礼を述べただけで、その親子とはお別れ。後日、夫の仕事の都合で転居し、もうその地下鉄を使うことはなくなりました。

私たちのために、勇気を出して話かけてくださった女性。あなたのことは何年経っても忘れません。助けてくださったその勇気に、心からの感謝を伝えたいです。

またお会いできたなら、ママ友になってくださいね。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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