静岡の餃子といえば浜松だと思っていて申し訳ない！ とんだ「野菜特化型」が静岡市清水区にいてビビった / 町中華「蘭蘭」

ここの餃子を食べてみてほしい。当サイトのリクエストボックスにはそのようなメッセージがちょいちょい届くのだが、こないだ気になるものがあって勢いのままポチってしまった。

どこのものかというと静岡市清水区の「蘭蘭」。静岡といえば浜松餃子が有名だけに、別の名前が出てきたことで「おっ」と期待する自分がいたのだ。

・通販で購入
蘭蘭の餃子は楽天市場で取り扱っているとのことだったので検索してそのまま購入。80個入りで3788円、1個あたり50円弱だからオーソドックスな価格帯といったところだろうか。

注文して届いた箱の中身はこんな感じ。餃子はもとから味つきで、ラー油だけが付属していた。ちなみにそのまま食べてもOKだし、醤油や酢、さらにはブラックペッパー（コショウ）などに合わせても美味しいとのこと。

ていうか……

80個は多くて冷凍庫に入るか不安だったが、1個あたりのサイズはそこまで大きくないし袋に10個ずつ入っているから使いやすかった。このあたりは40年以上の町中華の老舗の経験って感じがする。

・実食
さて、それではお手並み拝見。緑色が透けて見えるだけに、野菜がギッシリ入っているのが予想できる。

作り方はオーソドックスで蒸して焼くこと数分。最後に皮をしっかり焼いてひっくり返せば……

はい、完成！

まずは何もつけずに食べてみると……ふむ、これはかなりのハードパンチャーである。というのも……

序盤からニンニクだけでなくニラもだいぶハードに攻め込んでくるのだ。何なら一瞬「うわっ」とひるみそうになるくらいで、とにもかくにも野菜攻め！

ただ、そうは言っても乱暴な感じではない。一通りニンニクとニラで攻めたら、そこから甘みが広がっていくから優しさも兼ね備えていた。

これはどこかで食べたことあるような……なんというかどこか家族的で田舎の風景を思い出すような感じがする餃子だ。どこにでもありそうな感じがするも、逆にそれがいいみたいな。

ちなみにこれ系の「野菜特化型」は最終評価の分岐点となるのが皮だと思っているが、この餃子はパリッとしていて実によき。味がしっかりしているため、ラー油しか入っていないシンプルさも納得するしかなかった。

1つ問題があるとしたら好みが分かれるということか。野菜特化型という性質上、肉系の餃子を好む人は合わなくても仕方がないだろう。

・安定の野菜餃子
この餃子を一言で表現するなら「安定」。どうやら素材にこだわっているようで、キャベツはいろんな産地のものを使っていて年間を通して同じ食感になるようにしているらしいから、なおのこと安定に期待できる。

そうそう、ローカル番組やBS放送「町中華でやろうぜ」で紹介されたこともあるとのことだから、地元では言わずと知れた人気店に違いない。それにしても、とんだ「野菜特化型」が静岡にいたものだ。コスパもいいし、野菜系の餃子が好きならぜひ。

参考リンク：楽天市場
執筆：原田たかし
Photo：RocketNews24.

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