約1億円のラグジュアリーボートもずらり!「ジャパン・インターナショナルボートショー2025」に潜入

2025年3月25日(火)7時5分 マイナビニュース


日本国内最大級のマリンイベント「ジャパン・インターナショナルボートショー2025」が大盛況のうちに幕を閉じた。
メイン会場となったパシフィコ横浜展示ホール(神奈川県横浜市)には最新のスポーツボートやフィッシングボート、そしてラグジュアリーなクルージングボートまでズラリと集結!“ボート好き”以外にも刺さる豪華な内容だったので、さっそくレポートをお届け!
「ジャパン・インターナショナルボートショー2025」に潜入!
国内最大規模の「ジャパン・インターナショナルボートショー」は3月20日から3月23日の4日間にかけて実施された。なんと今回で64回目の開催を迎えたという、歴史あるイベントのメイン会場でひときわ輝いていたのが、ラグジュアリーなクルージングボートの数々だ。
個人的に、真っ先に目を奪われたのが……
シーレイの「SUNDANCER 320」で、お値段はなんと9300万円! パシフィコ横浜の会場内で最も高価なボードのひとつだ。流線型のボディに鮮やかなスカイブルーという配色が美しすぎる……。
「本当にわかりやすく、“アメリカのラグジュアリーなパーティーボート”という感じですね。ワイドボディでドシッと構えている、アメ車のようなイメージです。
実はエンジンの「マーキュリー」や、ディスプレイの「シムラット」など、クルーザー内で使われているパーツのブランドが全部アメリカで同じグループなんです。なので、お互いがお互いのいいところを引き出せるように作られていて、すごく一体感があるんです」(シーレイ担当者)
確かに、NBA選手やラッパーたちがカリフォルニアの沖でパーティーしていそうな雰囲気がある。実際、ぶっとい重低音を響かせそうなごっついスピーカーもあちこちに配置されている。
「マリンオーディオの中では超一流のメーカー『フュージョン』のスピーカーですね。ブルートゥースで接続できるので、パーティー中もみんなで自分の好きな曲を流すことができます」(シーレイ担当者)
定員12名の広々とした空間。デッキで寝っ転がりながらシャンパンを飲んでいるセレブの姿が用意に想像できる。テーブルの天板や足元に敷き詰められた木材はなんと、世界三大銘木の「チーク」を大胆に使用しているという。もちろん、キッチンやグリルも完備。洋上でのバーベキュー……もはや別世界の遊びである。
船内はリビング、ベッドルーム、トイレ……さらには冷蔵庫に電子レンジも装備! エンジンを外付けにしているおかげで、スペースをかなり広く使えているらしい。ほぼ1億の船なので、逆立ちしても購入&維持などできないが、いつかレンタルでいいから乗ってみたいものだ。
こちらはフィンランド発、サックスドールの「320GTO」。キャビンのないオープン仕様で抜け感がいい!
先ほどのシーレイとはまた違ったテイストで、こちらはキャメルカラーのレザーソファや白を基調とした船体から、北欧らしいナチュラルな印象が漂う。ただし、こちらもしっかりラグジュアリーな仕上がりとなっている。
キャビン付きの「320GTC」も展示されていた。担当者さんいわく、日本では雨風しのげて安心感のあるキャビン付きボートのほうが人気だそうだ。お値段はいずれも7000万円台。スゴっ……!
個人的に気になったのはこちら、3Dテンダーの「ドリーム」シリーズの一隻である。ここまで見てきたボートに比べればかなりコンパクトだが、ブラックで統一されたシックなデザインになっていて、なんとこれをセカンドカーのようにして所有している人も多いようだ。シーレイやサックスドールをメインに、サブとして3Dテンダーをフィッシングなどで使用するということである。気になるお値段は約800万円。普通に高級車が買える価格帯だが……いやぁ、すごい世界。
会場で最も大きな存在感を示していたのがヤマハ発動機だ。なんせ、横幅50メートルくらいの展示スペースがあったのだからハンパではない。
例えばこちらはフィッシングボートのコーナー。6700万円の大きなボートから1000万円を切るコンパクトなボートまで、かなり幅広く展開されていた。
「うちの社員は“釣りバカ”しかいないので、自分たちが使いやすいというか、いかにフィッシングに使いやすくできるかというところを追求しています。特に1000万円くらいで販売しているYFR24、YFR27が売れ筋ですね。4、5人くらいで釣りを楽しむにはちょうどいいサイズ感になっています」(ヤマハ発動機担当者)
他にも、最新カラーの水上オートバイが展示されていたり……
ウェイクボードなどを楽しむ水上スポーツ系のボートもあったり……
とくに大きな注目を集めていたのが、こちらの水素エンジンだ。水素エンジンはCO2を排出しない、環境負荷の低い技術として開発が進められている。
「水素の船外機(エンジン)を作ったのは、おそらくヤマハ発動機が初めて。商品化はこれからで、どのメーカーが一番最初に発売できるかの競争になっています。既存のボートのエンジンをただ付け替えればいいというわけではなく、専用のボートをゼロから作らないといけないので、完成すれば画期的。でも、水素をどこで補充するかといった問題など、セットで解決していかなければいけません」(ヤマハ発動機担当者)
会場に展示されていた豪華な最新ボートの数々も、すべては技術者たちの知恵と努力の結晶なのだろう。あまり馴染みのない世界ではあるが、最新技術の現在地も含め、新たな発見に溢れたイベントだった。来年、再来年には水素エンジン付きボートの完成品もこの会場に並ぶことになるのだろうか。期待は高まるばかりだ!

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