眠すぎるテレワークも「CO2チェッカー」で解消できる?

3月27日(金)18時0分 文春オンライン

 しっかり睡眠をとっているはずなのに、仕事や勉強中に眠くなってしまう経験は、誰にでもあることでしょう。「おかしいな、どうしてこんなに眠いんだろう」とあなたが感じているその眠気、もしかすると空気中の「二酸化炭素濃度」のせいかもしれません。


仕事中に眠くなるのは「部屋の換気を怠っている」から?


 空気中の二酸化炭素濃度が高くなってくると、人は眠気を感じるようになります。二酸化炭素濃度は「ppm」という単位で表されますが、おおよそ1000ppmを超えたあたりで、てきめんに眠気が襲ってきます。6〜8畳程度の部屋の場合、換気を終えた状態で作業を開始して、完全に部屋を閉め切ったままだと、ものの1〜2時間でこの1000ppmに到達します。



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 窓を開けたり扉を開放すればすぐに元の値に戻りますが、そのままにしているとppmは上昇を続け、1500、さらには2000へとぐんぐん上昇していきます。ここまで来ると、単に眠くなるだけではなく、息苦しさを感じるほか、人によっては酸素不足で頭痛まで起こりやすくなります。


 つまり眠気を感じるのは、寝不足でもなければ集中力の欠如でもなく、はたまた花粉の影響でもなく、部屋の換気を怠っているからという可能性があるわけです。今回はそんな部屋の換気不足を手軽に測定できるCO2チェッカー 「CO2-mini」 を試しつつ、この二酸化炭素濃度と眠気の関係について紹介します。



法令にも明記されている「二酸化炭素濃度は1000ppm以下」


 この「二酸化炭素濃度は1000ppm以下を維持するべし」というのは、実はさまざまな法令にも明記されています。


 例えば労働安全衛生法では、労働者が執務する事務所、つまりオフィスにおいて、CO2含有率は空調設備によって調整可能な場合、1000ppm以下にするよう定められています。このほか、建築物衛生法や建築基準法にも類似の規定があり、その基準は同じく1000ppm以下となっています。


 本来この1000ppm以下というのは、エアコンなどの空調設備によって維持されるべきなのですが、オフィスの構造などによってはピンポイントでこれを超えてしまっている可能性があるほか、自宅でのテレワークなどでは、少し換気を怠るだけで、あっという間に1000ppmを超えてしまいます。


 今回紹介する「CO2-mini」は、そうした空気中の二酸化炭素濃度をチェックできるツールです。スティックタイプのボディには液晶ウインドウがあり、そこには二酸化炭素濃度(ppm)と温度(℃)が交互に表示されます。ppmの濃度に合わせて3段階のLEDで表示されますので、これを見れば部屋の換気が必要かどうか、一目瞭然というわけです。





3色のLEDで換気のタイミングを教えてくれる


 実際に設置して使ってみましょう。といっても難しいことは何もなく、適当な場所に置き、USBケーブルをつなぐだけです。電源を投入すると初期化が実行され、約1〜2分経つと値が安定して表示されるようになります。その後は、二酸化炭素濃度が15秒間→室温が5秒間という表示サイクルで、データがリアルタイムに更新されます。




 LEDは、800ppm以下が「緑」、800〜1200ppmが「黄」、1200ppm以上が「赤」という3段階で表示されます。LEDがつねに緑を維持するようにしておき、黄色に変わったら換気を行うのが推奨される使い方ですが、あまり換気をしていない環境では、とにかく赤にならないよう心掛けておくだけでも効果はあります。ちなみに基準値を任意の値に変更することも可能です。





PCのディスプレイ周りに設置して……


 接続先はPCのUSBポートはもちろん、アダプタ経由でコンセントに接続しても構いませんし、PCのディスプレイにUSBハブが搭載されていれば、そこから電源を取っても問題ありません。ただし起動のたびに初期化が行われ、そこから1〜2分程度は値が安定しませんので、なるべくコンセントにつなぎ、常時給電しつつ使うのがベターでしょう。


 設置場所は、なるべく値を目視しやすい場所ということで、PCでいうとディスプレイ周りが望ましいでしょう。呼吸をする高さに合わせて設置したほうが実情に即した値が得られますが、直接息がかかると異常に高い値が表示されることがありますので、真正面からややずらし、ディスプレイの隅などに両面テープで固定すると、具合が良いようです。




テレワークで感じる眠気、実は二酸化炭素濃度のせいかも?


 今回紹介したこの 「CO2-mini」 バックライトを搭載しないため薄暗い室内では見えにくいなど、微妙に使いづらい点もありますが、1万円以下で入手できる据置型の二酸化炭素濃度測定ツールは、現時点ではこの製品ほぼ一択といっていい状況です。


 また同じメーカーからは、換気のタイミングをアラームで知らせてくれる目覚まし時計型の上位モデル「CO2-M1」もラインナップされているほか、他社からはスマホにデータを送信してグラフ化が可能な製品も発売されています。価格はやや上がりますが、こちらの製品も便利でしょう。


 今年に入り、新型コロナウィルスの影響でテレワークを強いられているものの、自宅作業は眠くて仕方がないという場合、この二酸化炭素濃度が影響している可能性は大いにあります。開放されたオフィスと違い、自宅の部屋は空気が循環しづらいことが多いからです。


 これらツールを使うなによりの利点は、しばらく使い続けていれば、換気のタイミングを自分で判断できるようになることです。本稿を読んで「もしかして自分が感じている眠気はこれが原因かも?」と、心当たりを感じた方は、今回の製品に代表される二酸化炭素濃度チェックツールをいちど試してみて、自身の環境があてはまるかチェックしてみてはいかがでしょうか。




(山口 真弘)

文春オンライン

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