1本だけ早く咲く「13本目の桜」が羽生市に 一体なぜ?その理由を調べてみると...
2018年3月27日(火)20時0分 Jタウンネット
埼玉県羽生市にあるソメイヨシノの桜並木に、他の木より毎年早めに咲く1本の桜の木、「13本目の桜」があるという。
どういうことなのか、Jタウンネット編集部は2018年3月27日、同市観光課に聞いてみた。
ほかの木より1週間程度早く咲く
「13本目の桜」は、羽生市東7丁目の「中川」という川沿いに約70本植えられている桜並木の1本。「向谷橋」という橋側から数えて13本目になるため「13本目の桜」と呼ばれるようになったという。
同市によると、13本目の桜は毎年、周囲の桜に比べ1週間程度早く咲いている。
あるとき市民が気づいたら早く咲いていたとのことで、2018年でいえば、3月16日に咲き、他の桜は21〜22日ごろ、ほぼ同じ時期に咲き始めたとのことだ。
桜並木が出来たのは今から20年ほど前、中川の改修工事が行われた際で、当時の工事記録によると植えられたのはすべて「ソメイヨシノ」とされている。しかし、羽生市観光課は、
「今となってはわからないが、13本目の桜だけソメイヨシノではなく、そのために早く咲いている可能性がある」
と話す。また、
「ソメイヨシノはオオシマザクラとヒガンザクラの掛け合わせで出来ており、仮にソメイヨシノだったとしても、どちらかの性質が強いと早めに咲く傾向にあるのではないか」
とも推測していた。種類は誰も調べていないのだという。
地元紙にも掲載されていたことから市内でもよく知られているようで、「なぜ早く咲くのか」といった問い合わせが同市に対し、1年に2、3件はくるとのことだ。