なぜ異星人は見つからない?彼らは意図的に姿を隠し「地球動物園」を観察しているという仮説

3月29日(金)20時30分 カラパイア

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 宇宙は広い。その広さを想像するだけで頭がおかしくなりそうなくらい広い。なのに宇宙に存在する生命体が地球だけであるはずはない。

 我々は異星人へ熱いメッセージを送り続けているが、いまだに何の返信も得られないままだ。じゃあいったい、どこにいるのよ?

  もしかしたら、異星人たちは意図的に存在を隠しているのかもしれない。

 それどころか、地球人は全て異星人の管理下にあり、彼らは「地球動物園」で繰り広げられる生命活動の様子をこっそり観測しているのかもしれないという。

 そんな仮説が、フランス・パリで開催されたカンファレンスで発表された。
・なぜ異星人と接触できないのか?

 60名の科学者が参加したこのカンファレンスでは、いわゆる「大いなる沈黙(Great Silence)」——なぜ異星人は私たちにコンタクトをとってこないのか? という疑問について議論された。

 このシナリオは、未知の異星文明に向けてメッセージを送り、異星人に地球文明を発見してもらう試みを行っている非営利団体METI(Messaging Extraterrestrial Intelligence)が提唱したものだ。

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・フェルミのパラドックス

 私たちが住む銀河だけでも数十億もの惑星がありそうなのに、知的生命体を宿す惑星が地球だけという状況は考えにくいように思える。

 それなのに、地球外知的生命体の存在を示すサインはちっとも得られない。本当に彼らが存在するのなら、どこにおり、いったいなぜ今にいたるまで発見できないのだろうか?

 この疑問は、1950年代にイタリアの物理学者エンリコ・フェルミが指摘したもので、「フェルミのパラドックス」として知られている。

 ちなみにフェルミ自身は、太陽系外惑星が本当に存在するという証拠を目にすることはなかった。太陽系外惑星が初めて確認されたのは、フェルミの死から数十年後のことだ。
 
 2014年以降、ケプラー宇宙望遠鏡によって数百もの太陽系外惑星が発見されてきた。それどころか、ケプラーは2300以上もの太陽系外惑星が存在する可能性をほのめかしてきた。

 それなのに、異星人とコンタクトがとれる日が近づいてきたとは、フェルミの時代と比べてもまるで言えない状況だ。

・宇宙人はいるはずなのに遭遇できない。「フェルミのパラドックス」に関する、最も説得力に乏しい7つの解答 : カラパイア

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・「動物園観察説」—人類は異星人によって飼育・監視されている?

 METIが提唱したのは、実は異星人はとっくに地球のことを知っており、姿を隠したまま今も人類の観察を行っているという説だ——そう、私たちが動物園の動物を観察するように。

 こうした仮説は「動物園仮説」と知られる。 

 METIの代表を務めるダグラス・バコッホ氏は、仮に本当にそうなのだとしたら、人類は頑張って”飼育者”にメッセージを送って、私たちが高度な知性を持つ生き物であることを証明しなければならない、と主張する。

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 たとえば、動物園で飼われているシマウマが、突如として素数のパターンを解明したとしよう。そうなったら、私たちはシマウマの知性について評価を改め、彼らの声に応えねばならなくなるだろう。

 それと同じで、私たちが異星人を感嘆させることができれば、彼らも私たちの呼びかけに応えてくれるかもしれない。

 あるいは、私たちがいるのは銀河動物園ではないという可能性もある。そう、すでに異星人からの評価は済んでおり、今はそれに続く”検疫”の段階であるというものだ。

 ならば彼らに会えるのは時間の問題ということになる。


・あえて姿を見せないという可能性も

 だが、異星人が私たちのためにあえて姿を見せないという可能性も考えられる。

 もし異星人が本当に姿を現したとしたら、人間社会が大混乱に陥るであろうことは目に見えている。

 フランス国立農業研究所のジャン=ピエール・ロスパーズ氏によれば、彼らはそれを避けるために、わざと私たちに気づかれないよう姿を隠しているのかもしれないのだ。

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・実は異星人にメッセージが届いていないだけという可能性も

 もちろん、私たちの許にはまだ異星人からのメッセージが届いていないという可能性だってある。

 その理由は、彼らが地下に存在する海の中で進化し、そのために氷の層で閉じ込められているからかもしれないし、スーパーアースの巨大な重力に囚われているからかもしれない。

・我々が異星人と遭遇できない理由に新説が提唱される。スーパーアースの重力問題(ドイツ研究) : カラパイア

 あるいは、人類にもその恐れがあるように、資源を使い果たして自滅してしまったということもあるだろう。

 だが、きっと異星人からのメッセージを受け取りたいのなら、肩の力を抜いて辛抱強く探し続けるのが一番なのだろう。

 なにしろ地球が誕生して46億年が経つが、私たちが本腰を入れて異星人を探し始めたのは、たかだか100年かそこらのことでしかないのだ。

References:Scientists Say We Could All Be Living in a Galactic Zoo Run by Aliens/ written by hiroching / edited by parumo

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