なぜクルマを作る? ソニー「VISION-S」の実車を確認!

3月29日(月)7時30分 マイナビニュース

○走らせてみて分かることがある
VISION-Sはソニーがデザインした電気自動車(EV)だ。実際のクルマづくりを担当したのはオーストリアのマグナ・シュタイヤーという会社だが、グランドコンセプトを構想したのはソニーである。
ソニーはもともと、オーディオ機器やイメージセンサー類で自動車関連のビジネス(車載事業)を展開してきた企業ではあるものの、要素技術を個別に磨いていくだけでは飽き足らず、自らクルマを作ろうと思ったのはなぜなのだろうか。会場にソニーの人がいたので聞いてみた。
マイナビニュース編集部:本当に走るクルマなんだそうですね。
ソニーの解説員:この展示車両は2020年の「CES」に出展したクルマです。公道では走らせていませんが、走行は可能です。
編集部:ソニーさんは車載事業を展開されていますが、なぜクルマそのものを作ろうと思ったんですか?
ソニー:車載事業のアセットをベースとして、そこにエンターテインメント系の事業を組み合わせたら、自動車業界に対して何か新しいアプローチができるのではと考えました。クルマを作りながら、何が提供できるかを探求しているような段階です。
編集部:クルマとして作ってみると、何か発見があったりしますか?
ソニー:結局、作ってみなければ分からない部分はありますね。例えば、VISION-Sは大きなディスプレイを搭載しています。あれは「モックアップ」で作ってみることも可能だったんですが、この形でいいのかどうかなど、実際にクルマに組み付けて、走らせてみないと分からない部分があります。モックで作っていたとしても、いざどこかからラブコールをいただいて出そうと思ったら、例えばエッジの角度がダメで装着できなかった、といったようなことが起こるかもしれません。それに、いろいろと法的な規制もあります。なので、実際に作りながらでないと、本当の価値として提供できるものを作るのは難しいんです。
作ってみて、触ってみて、動かしてみないと気づけないことがありますし、そうしないとフィードバックのループも回せません。
編集部:カッコいいクルマなので、欲しがる方もいらっしゃるでしょうね。実際、今日も大勢の方が集まっていますし。
ソニー:ありがたいことに「欲しい」という声はたくさんいただいていますが、販売については現時点で考えていません。
編集部:なるほど、今は技術のショーケース的な存在なんですね。ありがとうございました!
仕事柄、いろいろなクルマに乗らせてもらうが、車内の「UI」というのか「UX」というのか、つまり、ナビを設定したりメーターパネルの表示を変えたり、ACCを作動させたりする際の操作性が、もう少し向上すればいいのにということは、しばしば感じているところだった。もしクルマのUIがプレイステーション4のようにサクサクと動くすっきりとしたものになれば、かなり快適なクルマ体験をもたらしてくれるのではないだろうか。そのあたりについては「アップルカー」あたりも革新的な提案をしてきそうだが、ソニーにも大いに期待したい部分だ。

マイナビニュース

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