濡れた肌の瑞々しさ、川や衣服の精緻な描写 目にしたままの光景に迫る写実絵画に反響
2018年3月30日(金)18時2分 BIGLOBEニュース編集部
川に寝そべる女性の一瞬を切り取った油彩画「言葉にする前のそのまま」が、目にした人を驚かせている。
「言葉にする前のそのまま」は、画家・三重野慶さんが、目にした色、形、光そのものを表現することにこだわり、1年半かけて描いた作品。ほんのり赤みを帯びた女性の白い肌には透明感があり、濡れた髪は瑞々しく、透けた服や女性の周りで揺れる水面など細部まで精緻に描写。今、目の前に広がっている光景かのように感じさせる絵画となっている。
三重野さんが15年前の作品とともに、この絵画をTwitterに投稿すると、「絵なんですか!?」「息を呑む美しさ」「命を吹き込んでる」「絵とかいうジャンル超越してる」といった驚きの声が殺到。また、「感動が止まないです」「写実でここまでクリアな絵を見たのは初めてなくらい」など、称賛の声も多数寄せられ大きな反響となっている。
三重野さんが描き出すのは、目にしたままの光景。制作意図について、「眼に映って脳に送られた像と、心で捉えたそれには差があって、感情や認知によって色や形を変えています。私の中のこの色、形、ひかりをそのまま描くことで、言葉にならないものを全部そのまま伝えたい」と説明している。三重野さんの作品は、千葉県千葉市にあるホキ美術館で4月18日から5月6まで開催されるグループ展「スモールコレクション」と、東京・茅場町の「GallerySuichi」で7月13日から7月28日まで開催されるグループ展で展示される。個展は2021年に予定している。
高3→15年#画力変化ビフォーアフターpic.twitter.com/qdqRW9HCso
— 三重野 慶art@4.18-5.6ホキ美術館 (@mienokei) 2018年3月29日