【株主優待】で高級スイーツを楽しめる!お菓子がもらえる・安くなる銘柄5選。「株主優待」が使えるサービスエリアも
2025年3月30日(日)8時0分 婦人公論.jp
アスクルの優待でもらえる割引クーポンで買ったお菓子(筆者撮影)
「株主優待」でデパ地下スイーツがもらえたり、お金を払わず「タダ取り」できたりしたら理想的だと思いませんか? なかにはおうちティータイムが豪華になる「株主優待」もあり、お菓子メーカーのほか、通販大手の銘柄でも「お菓子がもらえる」ことがあります。また、高くなりがちなおみやげ代を割引で買える方法や、お金を払わずにゲットできるワザもあり、そちらも知っておくと「株主優待」を上手に使えるようになります。※株価は3月26日終値
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スイーツがもらえる銘柄を紹介
「株主優待」で、箱いっぱいのお菓子や東京駅で人気のおみやげスイーツがもらえると、ティータイムがはなやぎます。そんな、“スイーツがもらえる”銘柄を紹介します。
まず、寿スピリッツ(2222※)(株価2,552円、最低投資額25万5,200円)を紹介しておきましょう。「寿スピリッツ」と名前を聞いても、よくわからないと思うかもしれませんが、鳥取県のお菓子「因幡の白うさぎ」を製造販売するほか、東京駅でおみやげとして人気の「THE DROS(ザ・ドロス)」や「COCORIS(ココリス)」、そして北海道銘菓の「LeTAO(ルタオ)」の製造も請け負っているメーカーです。この寿スピリッツでは、100株保有で3,000円相当の商品がもらえます。権利月は3月です。
2024年3月権利では、「LeTAO(ルタオ)」などのお菓子が合計3箱届きました。
※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。
また、ダンボールいっぱいのお菓子が届く正栄食品工業(8079)(株価4,135円、最低投資額41万3,500円)も忘れてはいけません。
100株保有で届くのは自社製品ですが、これが箱から溢れんばかり。何円分が入っているのかはわからないのですが、チョコレートやドライフルーツ、マロングラッセなどたくさんの種類や量に驚きます。権利月は4月と10月の年2回です。
カタログからスイーツが選べる3銘柄
何種類か用意されている「株主優待」の中からスイーツを“選べる”銘柄もあります。
例えば、ベルーナ(9997)(株価952円、最低投資額9万5,200円)では、100株で梅干し、大福、日本酒、赤ワインから1つ、500株だと、レトルトカレーとハヤシライスのセット、銀座バトンパイ、日本酒、赤ワインから1つ選べました(2024年9月の実績)。
配当利回りも3%以上あり、優待も9月と3月の年2回あるため、投資初心者にも買いやすいです。500株目標で100株ずつ集めていくこともできます。
不動産会社のヒューリック(3003)(株価1,474円、最低投資額14万7,400円)の「株主優待」は、300株以上を2年継続保有でもらえます。対象となる株主は3,000円相当のカタログから好きな商品を2点選ぶことが可能です。さくらんぼなどのフルーツも人気ですが、デパートで売っているようなスイーツも選べました。2024年12月の「株主優待」では、我が家では「Mary's」のクッキー詰め合わせを選びました。
今から買うと「保有期間2年以上」の条件がつくため、「株主優待」がもらえるのは少し先になりますが、2024年12月度権利のカタログは201ページもあり、その中から好きな商品を“2点”選べたこともあり、筆者のお気に入りの銘柄でもあります。権利月は12月です。
LOHACO(ロハコ)を運営するアスクル(2678)(株価1,650円、最低投資額16万5,000円)では、三越伊勢丹のスイーツを割引購入できます。
このアスクルの「株主優待」は少し独特で、100株で500円×4枚、合計2,000円分のクーポンがもらえ、501円以上の商品を買う時に500円引きとして使えます。筆者は2024年11月の権利が届いたタイミングがバレンタインデー間近だったため、「シュガーバターの木」や「WITTAMER」などのスイーツを買いました。子どもがお菓子交換するかなと思っての準備です。デパ地下スイーツがそれぞれ500円引きで買えたため節約効果があったと感じます。
権利は5月20日、11月20日の年2回。権利日が末日ではないので注意が必要です。
株主優待を使っておみやげ代がゼロに?
ここまで「家に届く」スイーツを紹介してきましたが、なかには「おみやげで株主優待が使える」場合もあり、出費0円にすることも可能です。最近、筆者が旅行で実践した内容を紹介します。
まず、大阪の大丸梅田店で「ツマガリ」のクッキーを購入。この時、大丸で使えるJ.フロントリテイリング(3086)(株価1893.5円、最低投資額18万9,350円)の10%割引になる「ご優待カード」を使いました。
最大の節約は「おみやげを買わない」ことではありますが、お取り寄せでもしない限り関西でしか買えないスイーツはやはり家でも食べたいもの。この大丸梅田店には、「マダムシンコ」や「りくろーおじさんの店」もあり、デパートで売られているスイーツを10%割引で入手できるなら嬉しいのではないでしょうか。
また、「QUOカードでおみやげを買う」と1円単位で払えるため、端数支払いもゼロとなります。
JR大阪駅の改札外すぐの「アントレマルシェ大阪店」では、半分がセブン-イレブン、半分がおみやげ店。セブン-イレブンと同じレジを使っていて、QUOカードが使えます(2025年2月実績)。旅行ついでに、じゃがりこのたこ焼き味などを購入。駅にあるため使いやすかったです。
このほか、京都駅の改札外にある「おみやげ街道」では同様にQUOカードが使えます。余談ですが、こちらでは「京つけもの もり」の商品も売っていました。
おみやげ街道で買ったお菓子など(筆者撮影)
また、あまり知られていないものの、実は「株主優待」が使えるサービスエリアもあります。例えば、大津SA(下り線)です。こちらでは、飲食店を運営するジェイグループホールディングス(3063)(株価687円、最低投資額6万8,700円)の株主優待券が使える店舗があります。
また、関東地方の館山道市原SA(下り線)の「BOSO FUN CLUB」や「BOSO LOCO MARKET」では、大庄(9979)(株価1,125円、最低投資額11万2,500円)の株主優待券が使えます。このように「ここではこれが使える」といった使い方まで熟知すると、「株主優待」を便利に使えるようになり、“優待マスター”を目指せます。
株主優待と権利付最終日とは?
〈「株主優待」とは?〉
ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。
〈「権利付最終日」とは?〉
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。
つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。
例えば、2025年4月末の権利付最終日は4月25日、権利落ち日は4月28日です。そのため、4月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、4月25日までに株を買っておかなければなりません。