検診で「虫歯なし」でホッとしてはダメ、歯周病にこそ注意を

3月30日(土)16時0分 NEWSポストセブン

「虫歯なし」でもリスクはある

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“毎年、歯科検診を受けているから自分の歯は大丈夫”と考えるのは、止めたほうがいい。東京・杉並区の歯科検診を担当してきた岡田弥生氏(歯科医)は、最近の傾向に強い危機感を抱いている。


「中高年世代には、虫歯より怖いのが歯周病です。日本は、虫歯を見つけるための検診、という刷り込みが根強く、『虫歯なし』と言われると、ホッとするようです。歯周病検査がいい加減なこともあり、まだまだ危機感が足りないと感じます」


 歯周病は軽度のうちに治療を進めることが、歯を守り、費用を圧縮することにつながる。


◆重症化した歯周病で「抜くしかない」といわれたら


 では、適切な治療が受けられず歯周病が重症化してしまい、歯科医に「抜くしかない」と告げられたら、どうすればいいのか。歯周病治療の指導者である、弘岡秀明氏(スウェーデン・デンタルセンター院長)はこう言う。


「歯を残せるか、抜くべきか、実は明確な基準はありません。歯科医によって判断が分かれることは、十分にあり得ます。診断に納得がいかない時は、セカンドオピニオンを勧めます」


 抜歯原因の1位である歯周病だが、歯科医のスキルや主観によって、歯の運命は大きく違ってくる。


「どんなに歯周病が進行していても、自分の歯を残したいという患者さんが多いです。私は患者の希望をできる限り尊重します」とする弘岡氏。その判断に、次の3つの要素も加えるという。


「口腔内で必要な歯であるか、セルフケアをしっかりできるか、禁煙できるかの3つです」


 歯科医のスキルに加え、患者の日々の口腔ケアも“歯を残せるか”を左右する大切な要素なのだ。この中で、弘岡氏が特に重視しているのはタバコ。ニコチンによって血管の収縮作用が起こり、歯肉の腫れが抑制されてしまうので、正確な診断ができないという。また、歯周病治療を行なっても、治りが悪い。


●レポート/ジャーナリスト・岩澤倫彦(『やってはいけない歯科治療』著者)


※週刊ポスト2019年4月5日号

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