【大阪】創業50年。地元で愛されるレトロな洋食店『グリルニュートモヒロ』の洋食プレート

2025年3月30日(日)10時49分 食楽web


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●大阪・福島の商店街で50年続く『グリルニュートモヒロ』。熟練の技が光る洋食を味わってきました。

 JR大阪駅から一駅の場所にあり、個性豊かな飲食店が集まる福島エリア。おしゃれなバルやラーメンの名店が軒を連ねる一方、昔ながらの食堂や飲み屋も健在です。

 100年以上の歴史を持つ福島聖天通(しょうてんどおり)商店街には飲食店のほか、衣料品店や書店、雑貨店などが並び、どこか懐かしい雰囲気。そんな活気ある通りの一角に、50年もの間地元民に愛され続ける洋食屋『グリルニュートモヒロ』があります。


JR福島駅から徒歩7分

 訪れたのは雨が降る平日の昼間。空いているかと思いきや、カウンター9席だけのこじんまりした店内はほぼ満席で、次々とお客さんが入ってきます。ランチタイムには並ぶこともあるものの、食べ終えるとすぐに席を立つ人が多いため回転は早めです。

 客層はビジネスマンが中心ですが、ビールを楽しむ人の姿もちらほら。席は肩が触れそうなほど近く、皆さん黙々と食べ進めています。最初はこの距離感に少し戸惑いましたが、目の前で次々と繰り広げられる調理の音が心地よく、いつの間にかリラックスした気分に包まれていました。


リーズナブルな洋食メニューが揃う

 メニューはエビフライやチキンカツ、ハンバーグなど、洋食の王道がずらり。ご飯と味噌汁が付いた日替わりのサービスランチは、650円という驚きの安さ。店先の黒板にその日の料理が書かれており、この日はポークピカタとカニコロッケでした。

昭和の香り漂う小さな洋食店


寡黙な店主が手際よくから揚げを揚げる姿は、まさに職人

 小さなお店を切り盛りするのは高齢のご夫妻。注文が入ると、一気に厨房が動き出します。ご主人がハンバーグを焼き、ミンチカツに衣をつけ、フライヤーにから揚げを投入。ときには大きな塊肉を取り出し、豪快に切り分ける姿も。その間に、奥様がお皿にキャベツやスパゲティを盛り付けたり、ライスをよそったりと、長年培われた見事な連携プレーに驚かされます。

一皿で大満足! 4種盛りの「Aランチ」


1000円

 期待に胸を膨らませながら待っていると、これぞ洋食屋! と唸りたくなる銀のオーバル皿が目の前に置かれました。この日注文したのはおかず4品とライス、味噌汁がついたAセット。ケチャップ風味のスパゲティ、さっぱりした自家製ドレッシングがかかったキャベツ、なめらかなポテトサラダが添えられています。こんもりと盛られたご飯の横には、たくあんが添えられていてなんだか嬉しい。熱々のお味噌汁には豆腐とわかめがたっぷり入っています。


ポークピカタは肉の旨みがジュワッと広がる美味しさ [食楽web]

 ふんわりと卵をまとったポークピカタはしっとりとやわらかい。サラッとしたあっさりめのソースとよく合います。隣に並ぶのは、濃厚なホワイトソースがとろりと出てくるクリームコロッケ。

 魚のムニエルは炎を上げながら豪快にフランベされていて、外は香ばしく中はふんわり。粗めのパン粉をまとったエビフライは、噛めばサクッと心地よい食感。たっぷりのタルタルソースと一緒に食べると、さらに旨味が引き立ちます。

 派手さはないものの、一口ごとにしみじみと美味しさを感じる素朴な味。丁寧に仕込まれたおかずがたっぷり盛られて1000円はなかなかのコスパの良さです。

肩寄せ合って味わう、懐かしの洋食

 50年にわたり地元で親しまれてきた洋食屋『グリルニュートモヒロ』。ポークピカタもクリームコロッケも、どれも熟練の業が光る確かな味でした。忙しい昼時でも淡々と料理を仕上げるご主人と手際よく盛り付けをする奥さん。変わらない光景と味が、多くの人を引きつけているのでしょう。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO
グリルニュートモヒロ

住:大阪府大阪市福島区鷺洲2-7-16
TEL:06-6451-5384
営:11:00〜13:30、17:00〜19:00
休:日・祝

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