かけるのは練乳?マヨネーズ? 粘土作家が作ったハイブリット野菜「ストロッコリー」のクオリティがすごい
2021年3月31日(水)11時0分 Jタウンネット
これは思わず二度見してしまう......。
イチゴとブロッコリーを掛け合わせた「ストロッコリー」なるものが爆誕し、ツイッターで話題となっている。それがこちら。
イチゴのヘタの部分が、ブロッコリーになっている。
この「ストロッコリー」に対し、ツイッターでは
「どんな味がするのか興味津々です!!!」
「マヨと練乳どっちをかけたらいいんだろう?」
「トリコに出てきそうですごいです!」
「なんだこのビタミンの権化」
「ブロッコリーが頭の方についてるからこれはブロロベリーだと思う」
といった様々な想像をめぐらせたユーザーからのコメントが寄せられている。
まさに味の想像がつかない、非常に衝撃的なビジュアルだが、実はこれ、本物の野菜ではない。
粘土で作られた作品なのだ。
2021年3月29日、「アリア-食べられない洋菓子店-」として作品を公開している沖縄在住の粘土作家「Licca」(@AriaClay)さんが
「粘土でストロッコリーをつくりました」
としてツイッターに投稿したのがこの画像。謎のハイブリッド野菜が誕生したわけではなかった。
しかし、そうは言われても、粘土で作ったようには見えない......。
どうしてこのハイブリッド野菜を粘土で作ろうと思ったのだろうか。気になったJタウンネット記者は30日、作者のLiccaさんを取材し、詳しい話を聞いた。
「意味の分からないもの作ってみたい」
Liccaさんが、ストロッコリーを制作した理由は「完全なる思いつき」だそう。
「『たまには意味の分からないものも作ってみたいな...』と息抜き感覚で制作しました」
としていた。イチゴとブロッコリーを掛け合わせたのは
「好きな果物や野菜を組み合わせて架空のハイブリッド作物をつくってみたら面白いのでは」
「苺のヘタ部分がブロッコリーになれば、フォルムが面白いし色の組み合わせ的に大きな違和感もなく受け入れてもらえるのでは」
と考えたから。確かに、イチゴからブロッコリーが生えていてもヘタのように見えるため、「ちょっとありそう」と一瞬思ってしまう。発想の勝利である。
粘土でストロッコリーをつくりました
— 粘土オタク(アリア) (@AriaClay) March 29, 2021
ところで、このリアルすぎる造形はどのように作られているのか。その詳細を尋ねた。
Liccaさんは
「樹脂粘土という自然乾燥タイプの粘土を使用しています。先にいちごの形をつくり、乾燥後にブロッコリーを盛りました。どちらもフリーハンドで造形し、それぞれ筆やエアブラシで塗装しています」
と説明する。また、その制作時間は「イチゴが10日以上」かかったのに対し、ブロッコリー部分については
「『クオリティよりも遊び心重視』だったので一晩でちゃちゃっと作り上げました」
とのこと。作品のこだわりやポイントについては
「気に入っている部分はネーミングです。こだわった部分はブロッコリーの色味でしょうか...あんまりこだわってないのでわかりません」
とコメントした。
そのクオリティの高さと見た目の衝撃の強さから、大変多くの反応が寄せられているこの投稿。Liccaさんはこういった反響について
「単純に嬉しい気持ちと、通常の作品以上に注目を浴びてしまい切ない気持ちとが戦っています。とても幸せな葛藤です。ありがとうございます」
と感想を述べた。