ジョン・レノンの死は予言されていた!?殺される11年前に占星術師から「島で撃たれるだろう」と告げられていた

2024年3月30日(土)12時0分 tocana

 ジョン・レノンの死は予告されていた——。ギリシャ・アテネの占星術師によって11年前に「島で撃たれるだろう」と告げられていたのだ。


■「島で撃たれるだろう」という“予言”


 伝説的ロックバンド、ビートルズのメンバーであり、反戦運動のアイコンでもあったジョン・レノンは1980年12月に凶弾に倒れた。世界に衝撃を与えたジョンの死であったが、その死は2人の人物によって予見されていたという。


 ジョンの最初の妻、シンシア・パウエルによると、レノンは1966年に霊能者から、将来のアメリカ在住中に銃殺されると警告する手紙を受け取ったという。米ニューヨーク・マンハッタンでの死は“予言”されていたということなのか。


 インド哲学や禅をはじめとするスピリチュアリズムにも傾倒していたジョンは、この時期から数多くの交霊会に出席していたという。ある交霊会の最中、オーバードースで死去したかつてのマネージャー、ブライアン・エプスタインの霊がジョンに「撃たれるから気をつけろ」と警告したと噂されている。


 そして英紙「Times」によると1969年、ジョン・レノンは妻のオノ・ヨーコとともにギリシャで休暇中、地元の占星術師から「島で撃たれるだろう」と告げられていたという。


 ジョンもヨーコも占星術を信じていたといわれ、この予言に夫妻は恐怖を覚え、歌手のドノヴァンと予定していたギリシャ諸島を巡るヨット旅行を直前になってキャンセルしたのだった。風光明媚なエーゲ海はこの時から夫妻にとって絶対に訪れてはならない禁断の場所になってしまったのだ。


 映画監督のニコ・マストラキス氏が2000年に行ったインタビューでオノ・ヨーコは「私は、一部の人には霊能力があり、そのメッセージが一部の人を通じて伝わると完全に信じています」と話している。


 そして占星術師から「島で撃たれるだろう」というショッキングなメッセージを告げられ、その“島”とはエーゲ海に浮かぶ島々であると思い込んだということだ。


 前妻のシンシアが1966年に受け取ったという「ジョンがアメリカ在住中に銃殺される」という手紙について、夫妻が知っていたのかどうかわからないが、1969年に占星術師の言った“島”とは結果的にエーゲ海の島々ではなかった。


■“島”はエーゲ海の島ではなかった


 ジョンとヨーコは1973年に米ニューヨーク・マンハッタンの高級集合住宅「ダコタ・ハウス」に入居し活動の拠点をニューヨークに移した。


 1980年12月8日朝、ジョンの1日はいつものようにスタートした。夫妻による共作アルバム『ダブル・ファンタジー』をリリースしたばかりであったこともあり、写真撮影やラジオ出演などの多忙なスケジュールで埋まっていた1日であったが、朝に自宅を出た直後、ファンを名乗る男性からサインを求められジョンはそれに応じた。この男性こそが殺人犯、マーク・チャップマンであった。


 仕事を終えて夜11時近くに帰宅したジョンは、待ち伏せしていたチャップマンから銃で撃たれ、病院に運ばれたが30分後に死亡が宣告された。


 ジョンに向けて5発の銃弾を放った(4発がジョンに命中)チャップマンは、銃撃後、銃を置いてその場に立っていたという。急いでやって来たドアマンに取り押さえられても抵抗せず、警察の逮捕を待っていたのだった。チャップマンは後にジョン・レノン殺害の罪で終身刑の判決を受けた。


 数年後、ヨーコはアテネの占星術師が言った“島”とはエーゲ海の島ではなく、“マンハッタン島”であったことに気づいたという。マンハッタンも確かに島なのである。


 ニューヨークに拠点を移したジョン・レノンは世間の注目を浴びつつもその裏では暗殺を恐れながらこの“島”での生活を送っていたのかもしれない。


 いずれにしても霊能者と占星術師、そして交霊会の霊の“予言”は広い意味ではすべて的中したことになる。ジョンがニューヨークに住んでいなかったらどうなっていたのかというのは単なる歴史の“イフ”だが、“島”が示すものに早くに気づけなかったのは悔やまれることかもしれない。


参考:「Howandwhys」ほか

tocana

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