東東京の「架空商店街」が上野駅にリアルに出現! 新旧の「モノヅクリ」が共存していてアツすぎた

2023年4月1日(土)17時0分 Jタウンネット

2023年2月、JR上野駅中央改札外コンコースに、お店がずらりと並んでいるのを発見した。

いったい何をやっているのだろうと気になって近づいてみると、そこにはこんなポスターが掲げられていた。

「東東京モノヅクリ商店街」——東京の東側に拠点を持つ「モノヅクリ企業」が集まる"架空の商店街"だという。

それが23日〜26日には"リアル商店街"として上野駅に出現していたのだ。

この日、参加していた企業は15社。全国からモノが集まる東京という街では、どんなモノが作られているのか。

ちょっと、歩き回ってみよう。

弁当箱がペチャンコに

記者が最初に気になったのは、1963年創業の老舗「ホーショー」(千代田区)のブースだ。

フィルムパックやネガシートといった写真用整理用品の製造販売やパッケージの企画・製造・販売の製造販売を手掛ける同社が作っていたのは、意外なアイテムの数々だった。

キラキラの鉱石みたいだったり、レース状だったり、染め物みたいなデザインだったりするのは、カラフルで可愛らしい「お箸飾り」。これだけいろいろあれば、食事の内容やテーブルの雰囲気がどんなものであれ合わせられそうだ。

驚きなのは、これらが紙で出来ていること。組み立てれば箸置きとして使えるし、広げたままならおちょこのコースターにもなる。

また、雑貨などの梱包にも使われる素材・ポリプロピレンを使ったユニークなお弁当箱もあった。

ぱっと見は普通のお弁当箱なのだが、食べ終わったらぺちゃんこに畳めるらしい。しかも、ポリプロピレン製だから折り曲げ等に強いし、何度も繰り返し洗って使える。食洗器もOKだ。学校や会社に持っていく普段使い用としてだけではなく、ピクニックや旅行でも重宝しそう。

パッケージ製造を長年手掛けてきた会社の技術力が光っていた。

ぺたぺたくっつくズボラップ

技術力といえば、1961年創業の精工パッキング(葛飾区)のブースで見つけた商品にも衝撃を受けた。

同社は独自に開発した型抜き加工技術を使い、ゴムやウレタン、発砲品、スポンジ、不織布などありとあらゆる素材の加工を行っている。その技術を活かして、「塩ビ(ポリ塩化ビニル樹脂)」を型抜きしたのが、カラフルな「ズボラップ」や「くるぺたっ」。どう使うのかというと......こんな感じだ。

ぺたぺたくっつく素材なので、食べかけのお菓子に細長いタイプのものをクルッと巻けば、袋を閉じたままにできる。手帳と文房具をまとめて巻けば、持ち運ぶ時に便利だ。

また、風呂敷のように使える大きいサイズもあり、中に入れるものに合わせてサイズは自由自在だという。

日本一古い靴クリームメーカーに、2000年代生まれの香料メーカー

他にも、1910年創業の日本一番古い靴クリームメーカー・ライオン靴クリーム本舗(谷口化学工業、墨田区)や、1924年の創業以来親子三代にわたり伝統的工芸品の鼻緒を製造している「鼻緒匠 はな壱」(足立区)、五家宝をはじめとしたきな粉菓子を手掛ける1921年創業のワタトー(足立区)など、多くの老舗が出店。気になる商品が多く素通りすることはできなかった。

もちろん、東東京でモノヅクリをしているのは老舗だけではない。

「素晴らしい技術を持ちながらも苦しい状況に置かれている地方地場産業の現状を感じ、日本の物作りの一助となるための活動を行いたい」そんな思いで2008年に設立されたフレグランスメーカーのキャライノベイト(台東区)は、香りの調合・商品の製造・パッケージングまで全て国内で行う、国産にこだわったフレグランスブランド「PERFUMES」などを出品。

ほかにも、10種類のカクテルの香りと見た目をイメージした「カクテルサボン」や石川・金沢で江戸時代から続く伝統の技で生み出された金箔を贅沢に使い、日本を感じる香りをあわせた「金箔キャンドル」など様々な香りにまつわる商品を販売していた。

古きよき物と新しいものが共存

見ごたえ抜群で、「ちょっとだけ」のつもりがついつい長居してしまった「東東京モノヅクリ商店街」。

東東京は古くから「モノヅクリ」の街として知られているが、今ではスカイツリーもすっかり馴染み、多くのギャラリー、オシャレなカフェなども増えてきている。

古きよき物と新しいものが共存するこの地域のカラーが、このプロジェクトにはしっかりと反映されているのだろう。

今回の"リアル商店街"でも、新旧のメーカーが入り交じり、懐かしいモノから斬新なアイテムまで様々な商品に出会えた。

「東東京モノヅクリ商店街」という活動は、東東京に存在する多くの工場や中小企業が抱えている課題を解決し、よりよいものを販売することで地域産業のファンを増やすことをミッションとしているそう。

伝統と革新が合わさることでどんな面白い商品や企画が生まれるのか......商店街のこれからが楽しみだ。

Jタウンネット

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