資産運用・投資のお悩みを解決 第22回 新社会人が身につけるべき「お金とのつきあい方」

2025年4月1日(火)11時0分 マイナビニュース


新社会人になると、経済的に自立し、自身の収入で生活していく人生がスタートします。お金とうまくつきあっていくには、最初が肝心です。基本を学んで、上手に管理していきましょう。
○家計管理の第一歩は、収入と支出を考えるところから
家計管理の第一歩は「収入」と「支出」を考えるところから始まります。
まず「収入」ですが、初任給として示される金額は、あくまで額面であることに注意しましょう。税金や社会保険料が差し引かれて、概ね8割ぐらいが実際に使うことができる「手取り額」となります。その額をまず把握しましょう。
手取り額が分かったら、その額を基準として、やりくりを考えていきます。
最初の目標は、月々の収入から、少しずつでも蓄える習慣を身につけることです。入ってきたお金を使い切っていては、思いがけない出費などに対応できず、生活を続けることができなくなります。
確実に貯蓄をするには、先取りが効果的です。給料が入ってきた時点で、決めた金額を貯蓄に回してしまうという方法です。貯蓄分を除いた額で生活することになり、使い過ぎを防ぐことができます。貯蓄用の口座を用意し、銀行の自動振り替えサービスを利用すると、手間なく実践できます。
○ある程度の蓄えができたら投資の経験を積んでいく
ある程度、貯蓄ができるようになったら、投資に挑戦するのも一つの選択肢です。
若いときから資産運用を始めると、運用できる期間が長くなります。初めは投資できる金額が多くなかったとしても、お金を少しずつ投資に回していき、長い期間をかけることで、大きく育てることができます。
投資には「習うより慣れろ」という側面があります。基本的な知識を学んだら、余剰資金を使って、気になるものに少額から投資をしてみるといいでしょう。実際の値動きなどを体験することで、学べることは多いと思います。
人生では様々なライフイベントごとにまとまったお金が必要となり、資産運用をしながら対応していくことになります。早めに経験を積んでおけば、ゆとりを持って資産運用に取り組むことができます。
○若い時代は自己投資の効果も大きい
金融商品への投資だけではなく、自己投資も考えましょう。
若い時代に仕事で活用できる専門知識を身に付けたり、スキルを磨くといったことに投資をすると、それらを活かす時間を長くとることができます。その結果、何倍ものリターンとなって返ってくることもあります。これから進んでいくキャリアを考えつつ、自分に合った自己投資は何かを考えていきましょう。
今の仕事に直結しなくても、若い頃に真剣に取り組んだ経験は、将来どこかで役に立ったり、人生を豊かにすることにも繋がります。ぜひ様々なことにチャレンジしていってください。
牛山 史朗 ウェルスナビ 執行役員 リサーチ&クオンツ 働く世代の誰もが「長期・積立・分散」の資産運用を行えるようにしたいという想いから、2015年12月にウェルスナビに入社。金融工学の専門知識を活用し、自動の資産運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」の資産運用の仕組みを開発・リードしてきた。ウェルスナビ入社以前には、三菱UFJ信託銀行で個人向けの資産運用アドバイスなどを担当した後、野村證券にてグローバルな投資戦略の開発を行った。京都大学工学部で人工知能を研究、京都大学大学院情報学研究科で金融工学を専攻。 この著者の記事一覧はこちら

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