英語の自己紹介で「また話したい」と思われる人になるためのコツ - 例文やフレーズも紹介
2025年4月1日(火)10時30分 マイナビニュース
新年度を迎え、転職や異動などにより、新しい環境で「自己紹介」をする機会も多くなると思います。初対面での自己紹介はただでさえ緊張しますが、それが、英語での自己紹介となればなおさらでしょう。
今回は、「あの人とまた話してみたい!」と思わせるような英語の自己紹介のコツとお役立ち表現を紹介していきます。
■英語での「自己紹介」を成功させるためのコツとは?
1. 名前と出身地はマスト
名前や役職などを伝えた後は、日本のどこに住んでいるかも伝えるといいでしょう。日本に来たことのない、または、在住期間の短い外国人からすれば、日本の地形は頭に浮かぶでしょうが、どの都市がどこに位置するかまでは分からない場合が圧倒的です。
例えば、私は静岡にいますが、自己紹介はこのような感じではじめることが多いです。
I live in Shizuoka, Japan. Shizuoka is located between Tokyo and Nagoya and offers beautiful views of Mt. Fuji.
「私は日本の静岡に住んでいます。静岡は東京都と名古屋の間に位置しており、富士山の美しい景色を楽しめます」
2. 自信を持ってゆっくり話す
英語自体の正確さや流ちょうさよりも、「どれだけ自信を持って話せるか」によって、相手に与える印象は大きく変わります。ちなみに、相手は私たち日本人の英語に完璧さを求めているわけではありません。また、多くある失敗パターンは、その場を早く切り抜けようとして、早口になってしまうことです。
こういった自信のなさは、相手に「この人は私たちと英語でコミュニケーションを取りたくないのか?」という誤解につながってしまいます。笑顔でゆっくり話すだけでも自信があるように見えるということを覚えておきましょう。
3. できればユーモアを入れる
これは大変勇気のいることですが、ユーモアのある自己紹介は、相手に強い印象を残します。私も、特に大勢の人の前で話すときは、スピーチ開始直後にユーモアな話を入れることにしています。
この辺りは文化的な違いも大きくあると思います。例えば、日本の高校や大学での卒業式の式辞で、ジョークを入れる人はほとんどいないと思いますが、海外の卒業式では頻繁に目にします。
次の文章は、2005年にスタンフォード大学でアップル創業者スティーブ・ジョブズによって話された有名なスピーチの冒頭です。
I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. I never graduated from college. Truth be told, this is the closest I've ever gotten to a college graduation.
「世界有数の大学の卒業式でみなさんとご一緒できることを光栄に思います。私は大学を卒業していません。ですので、ここが私にとって、大学の卒業式に最も近い経験なのです」
4. 質問することで、互いの関心を高める
日本語と同じく、英語の会話においても、相手に質問をすることはこちらへの関心を高めます。また、インタラクティブな雰囲気を作ることにもつながります。人数が多い場合などには、手を挙げてもらうなどのアクションを求めると、より参加意識が高まります。
Has anyone visited Japan before? Please raise your hand.
「誰か日本に来たことのある人はいますか? 手を上げてください」
5. とにかく声に出して練習する
英語での「自己紹介」をうまく行う上で、声に出して発音することはとても重要です。何度も口に出して練習することで、英語をスムーズに話せるようになります。細かな発音やイントネーションよりも、このスムーズさというのが、コミュニケーション成立においてとても大切なのです。
また、声に出すことで、英語を話すことへの抵抗感が減り、自信がつきます。「英語を話す」ことに抵抗がある人も、実際に声に出すことで自然と慣れていくはずです。
■自己紹介フレーズ
では、ここからはシチュエーション別に、英語の自己紹介で頻繁に使用する表現を紹介します。
導入
日本語での自己紹介でも、いきなり「私は〇〇です」と名前を伝えるのでなく、その前に、「こんにちは、はじめまして」などと言います。これは英語でも同じです。
My name is …の前に、
Nice to meet you.
I'm glad to meet you.
「お会いできてうれしいです」という言葉から始めるといいでしょう。
出身地
そして、日本のどの地域出身であるかを伝えます。日本国内での会話であっても、自分は日本のどの都道府県の出身かは伝えるといいでしょう。海外の人は大変興味を持ちます。
I was born and raised in Tokyo, the capital of Japan.
「私は日本の首都である東京生まれ、東京育ちです」
I am from Kyoto. Kyoto is very popular among foreign tourists for its historical buildings.
「私は京都出身です。京都は歴史的な建物が海外の観光客にとても人気があります」
I am from Hokkaido, Japan. Hokkaido is located in the northern part of Japan and gets a lot of snow in winter.
「私は北海道の出身です。北海道は日本の北端部にあり、冬はたくさん雪が降ります」
"ユーモア"をプラスしよう
この辺りで、勇気を持って、ユーモアのある話題を一つくらい入れるといいでしょう。
例えば、(駅から離れたオフィスなどでの会話で)
We walked 45 minutes from the station to here. It was very good exercise.
「駅からここまで45分歩きました。とてもいい運動になりました」
質問を投げかけて!
相手に質問することもとても大切です。質問をすることで、会話がスムーズに進み、何よりも相手に興味を持っていることを示すことができます。また、相手と意見や考えを共有でき、より楽しくコミュニケーションを取ることができます。
例えば、
What do you like to do in your free time?
「仕事以外で何をするのが好きですか?」
How was your weekend?
「先週末はどうでされていましたか?」
などと聞いてみるといいでしょう。
■避けるべき話題
最後に、初対面の人とは避けるべき話題についても伝えておきましょう。
1. 政治の話題
日本でも同じことが言えるかもしれません、国によっては、意見が大きく分かれやすい話題なので、初対面の相手とは避けた方が無難でしょう。特に、選挙や特定の政治家についての話題は避けましょう。
2. 宗教の話題
宗教も出身国によっては、避けておいた方がいい話題です。私たち日本人の多くは、宗教的な概念を特に持たず、年末にクリスマスを祝い、年始に初詣で神社やお寺に行きますが、海外も同じ感覚というわけではありません。
一つの宗教を深く信仰している方は、毎日決まった時間に祈りをささげ、食事にも制限を設けているケースがあります。宗教は理解がおよばない場面が多くあるので、避けておく方が無難です。
3. 家族構成など
結婚や家族構成なども、国や文化によっては避けておくべき話題です。特に国によっては、極端に離婚率の高い国や、日本とは制度そのものが異なる国もあります。これらの話題は親しくなるまで避けておく方がよいでしょう。
■リアルな例文
職場の5人程度のグループでの自己紹介
Nice to meet you.
My name is Takahashi and I am from the Sendai office in Japan.
Sendai is located in the northern part of Japan and it is very cold. I hate the cold and living in Sendai has given me a lot of patience.
I am excited to be working with you all. Please feel free to contact me.
「はじめまして、こんにちは。日本の仙台オフィスから来ました高橋と申します。仙台は日本の北の方にあり大変寒く、寒いのが嫌いな私は仙台に住むことで忍耐力がつきました。みなさんと仕事ができること、ワクワクしています。気軽に声をかけてくださいね」
30人程度の朝礼などでの自己紹介
Hello, I am excited to meet you. My name is Ken Tanaka. I have been transferred from the Osaka Branch Office to the Tokyo Head Office. Have any of you been to Osaka before?
Could you raise your hand? There are a few of you. Please let me know if any of you have been to Osaka. I will be happy to guide you. I will do my best to get to work at this headquarters as soon as possible.
「こんにちは。田中健と申します。大阪支社から東京本社に転勤となりました。大阪に来られたことのある方はいますか? (挙手をうながす)数名いますね。もし大阪に行かれる方がおられましたら教えてください。ガイドさせていただきます。この本社での仕事に少しでも早く慣れるように頑張りますのでよろしくお願いします」
ぜひここでお伝えしたことを生かして、「また話したい」と思われるような自己紹介を考えてみてください。
西田 大 にしだ まさる 1973年生まれ、関西大学文学部英文学科卒業。現在は、静岡英語教室「英語屋」の代表を務める。TOEIC990点(満点)、英検一級、通訳案内士国家資格など。「2016年G7伊勢志摩サミット」など通訳としての実績多数。大学入試問題からTOEIC・英検等の検定試験まで、幅広い分野の英語学習に精通し、その学習法・対策法は注目を集めている。著書に『英語力はメンタルで決まる』(アルク)、『TOEICテストに必要な文法・単語・熟語が同時に身につく本』『「音読」で攻略TOEIC L&Rテスト』(かんき出版)などがある。『X』(https://twitter.com/masaru_nishida_)にて英語学習に関する情報を配信中。 この著者の記事一覧はこちら