涙腺崩壊! 昭和が息づく純喫茶『喫茶エルベ』の「塩味スパゲティ」がウマすぎた!

2023年4月1日(土)10時48分 食楽web


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●牛タン、ずんだ、冷やし中華など名物グルメの宝庫・仙台にひっそり佇む昭和レトロな喫茶店の「塩味スパゲッティ」絶品説を確かめに行ってきた

 東北エリアを代表する都市・仙台。他の地方都市の例にもれず、仙台も主要駅周辺は、飲食店の新店出店・退店の代謝が激しく、昔ながらの古き良き店は減少傾向にあります。しかし、そんな中で昭和の佇まいを守りつつ、変わらぬ味わいを提供する喫茶店があるとの噂。

 その名は、『喫茶エルベ』(以下、『エルベ』)。仙台・一番町という中心地のビル1階にある喫茶店です。昭和時代の喫茶店に多かった「焼きスパ」スタイルがそのままに味わえるお店なのです。


見た目も美味しそうな食品サンプル

 店があるのは、一番町エリアの南町通沿いにある「南町通有楽館ビルディング」。一見するとオフィスビルにしか見えませんが、『エルベ』はこの地下にあります。昭和に多かった「食堂+喫茶」スタイルをそのまま残したファザードで、店の外に置かれたメニューも「オムライス」や「生姜焼き」などの洋食がメイン。しかも『エルベ』では、ナポリタンを筆頭とする昭和の喫茶店に多かった「焼きスパ」スタイルを踏襲しており、特に人気なのが「塩味スパゲティ」なのだそうです。


昭和時代の趣きが今日まで大切に守り抜かれた店内

 初めて訪れる喫茶店なのに、どこか懐かしい気持ちになりながら入店。その雰囲気はまさに文化遺産級。今の時代、あえて「昭和風」を打ち出すお店は多くありますが、『エルベ』の場合、昭和時代から雰囲気を大切に守り抜いてきた分、その空気感は安心感と郷愁を感じます。まさにザ・昭和です。


1970年代後半に大ブームを起こしたあのゲーム機のテーブルも

 店内の雰囲気に感動を覚えた昭和世代の筆者ですが、今回気になるのは、スパゲティの味です。さっそく『エルベ』の人気メニュー「塩味スパゲティ」をオーダーしました。

シンプルな味なのにものすごくウマい「塩味スパゲティ」


手際よく調理するオーナーの庄子さん

 カウンター越しのキッチンで「塩味スパゲティ」を手際よく調理するこの方が『エルベ』オーナーの庄子さん。この店の雰囲気に惚れ込み、先代から店舗とレシピを継承した方です。オーダーから数分で「塩味スパゲティ」が到着しました。太めのスパゲティに、ウィンナー、キャベツ、玉ねぎのみというシンプルな構成です。


「塩味スパゲティ」700円(税込)

 さっそくいただいてみると、確かに塩味ですが、キャベツと玉ねぎの甘みがスパゲティ全体に広がり、優しい旨みが口に中に広がっていきます。また、ウインナーの塩味とのバランスも良く、まさに完璧すぎる「ザ・昭和喫茶のスパゲティ」の味わい。初めていただくのに、涙腺崩壊モノの味わいを堪能させてもらいました。


もちっとしたスパゲティの味わいに感涙

 庄子さんによると、このスパゲティはもちもち感を出すために、わざわざ一度茹でてから一晩寝かせ、オーダーが入るたびに炒めているそうです。また、塩だけでなく、秘密の隠し味も入れており、これもまた「塩味スパゲティ」の肝とのことです。

『エルベ』の「塩味スパゲッティ」は、涙が出るほど美味かった!

 東北の主要都市・仙台で発見した『エルベ』は、昭和時代から大切に守り抜かれた遺産級の佇まいであるとともに、その味もまた絶佳でした。

 長く続く老舗の中には「好きな人だけ来てくれたら良い」「常連さんたちだけに食べさせたい」と、やたらと高額だったり、妙な敷居の高さを感じるところもありますが、『エルベ』は違います。「塩味スパゲティ」は絶品の味わいにして700円。そして、オーナーの庄子さんも気さくな方で、SNSなどでの発信も積極的にする行動派です。

 昭和世代には必ずドハマりする味で、さらに若い世代には『エルベ』の佇まいが、逆に新しく感じると思います。仙台エリアの方はもちろん、出張や旅行などで仙台に行く方は立ち寄ってみてください。また、旅の途中などで「どうしても時間がない」という方は、事前予約で『エルベ』のメニューを弁当にしてもらうこともできます。行き帰りの新幹線でいただく『エルベ』のスパゲティも、また感慨深い気持ちになることウケアイです。

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:『喫茶エルベ』

住:宮城県仙台市青葉区一番町1-1-30 B1F
TEL:022-262-1980
営:11:30〜17:00
休:日曜

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