三井住友カード、Vポイント最大10%還元の旅行予約サイト「Vトリップ」をスタート! 「圧倒的お得感」の内容は?
2025年4月2日(水)10時22分 マイナビニュース
三井住友カードは3月31日、Vポイントが最大10%還元される旅行予約サイト「Vトリップ」のサービスを開始しました。SMBCグループのOliveを含めた同社のクレジットカード会員とVポイント会員向けのサービスで、変動する旅行代金の価格予測や、キャンセルで代金が全額戻るオプションなど、安心・便利な機能を提供。Vポイントの還元率の高さとともに優位点としてアピールします。
三井住友カードの大西幸彦社長は、「Oliveはこれからも進化を続けるサービスで、方向性の1つが非金融サービス。その第1弾がVトリップ」だと話し、今後様々なサービスをさらに投入していく意向を示しています。
○トラベルテックが値上がりを予測、飛行機やホテルの買い時を指示
Vトリップは、国内最大級の宿泊施設掲載数だという旅行予約サイト。米国を含めてグローバルで1億2,000万以上のダウンロード数を誇る旅行予約アプリを提供するカナダHopperと提携して提供します。その結果、国内だけでなく海外の宿泊施設数も豊富で、「海外で50万以上を揃えた」(大西社長)とのこと。
Hopperは「米国のオンライン旅行市場でExpedia、Booking.comに次ぐ第3位のシェア」(Hopper President & Cofounder・Dakota Smith氏)を誇り、創業12年で「10億ドル以上をかけて世界最先端の旅行技術プラットフォームを作り上げた」とアピール。
「トラベル・フィンテック」(Smith氏)によって、旅行予約時の不安を徹底的に解消し、便利と安心を提供する、とSmith氏は強調します。
例えばPrice Watch(価格変動通知)で、航空券の値上がり・値下がりなどを通知する機能。Price Prediction(価格予測)は、「航空券は料金がダイナミックに頻繁に変わるため、いつ買うのが一番いいのか不満を感じている」(Smith氏)という利用者の声に応えるもので、航空券の値上がり・値下がり予測を提示してくれます。
こうした予測を実現するために、同社では毎日200億件以上の旅行情報を収集し、検索行動データやフライト遅延情報などのデータを組み合わせて機会学習させることで予測を実現している、といいます。
Price Freeze(価格据え置きプラン)は、12時間から最長21日間、航空券の価格を据え置きできるため、値上がりを心配しないで旅行の検討をすることができます。
Cancel for Any Reason(キャンセル安心オプション)は、ホテルならチェックイン直前まで予約代金100%を返金。飛行機なら出発3時間前まで予約代金の80%を返金するキャンセル時のオプションです。Disruption Assistance(フライトトラブル安心オプション)、フライト搭乗当日に2時間以上の遅延や欠航が発生した場合、限度額の範囲内で別フライトに無料で振り替えられるオプション。航空会社のアライアンスを問わず振り返られるといいます。
最後の2つのオプションは、同社のグローバルの利用者のうち、「どちらか一方を買っている人は2割ぐらいで、一度購入した人は85%程度が再度購入しているオプション」(Smith氏)だと言います。
「ホテルの選択肢が広い、価格が安いという以外に他では見つからないサービスを提供している」とSmith氏はアピール。これらのサービスはすべてVトリップで提供されます。
こうした機能に加え、日本版のVトリップでは三井住友カード会員が利用するVpassアプリやV会員向けのVポイントアプリからそのままVトリップを利用できるようにしました。ログインの手間もなく、一度Vポイント会員番号を入力しておけば、Vポイントが貯まり、代金にVポイントを利用することもできます。
最大の特徴となるVポイントの還元ですが、ポイントが貯まるのは飛行機や宿泊の利用後。還元率は、三井住友カードのナンバーレスカードやOliveフレキシブルペイのプラチナプリファードで最大10%、ゴールドや一般カードでは最大5.5%、それ以外のVポイントが貯まる三井住友カードでは最大3.5%の還元となります。
「先着順や上限、指定金額以上などといった複雑な条件は一切なし。決済額に応じて最大10%付与する、圧倒的お得感」と大西社長は強調します。
さらに、3月31日から1カ月間、6月末の宿泊分までの予約で、対象カードでホテルを予約すると追加で10%還元(1万ポイントまで)する記念キャンペーンも実施します。
大西社長は、「旅行はクレジットカードと親和性が高く、第1弾として最適だと考えていた」と背景を説明。高額になりがちな旅行代金はクレジットカードが利用されることが多いため、Vトリップでさらに利用の拡大を図りたい考えです。
小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら