厚焼きたまごやお好み焼きのバーガーまで! ドムドムハンバーガーの個性派バーガー4種を食べ比べ
2022年4月2日(土)10時50分 食楽web
日本で最も古いハンバーガーチェーン『ドムドムハンバーガー』 | 食楽web
「日本で最も古いハンバーガーチェーンは?」と聞かれて、「マック?」「モス?」と一瞬迷う人も多いかもしれませんが、実は1970年創業のドムドムハンバーガーが最も古いチェーンになります。
首都圏にはあまりないため、馴染みが薄い人もいるかもしれませんが、かつてはダイエーの店舗に出店していることが多く、特に地方部では強い思い入れを持つ人も多いハンバーガーブランドです。その根強い支持の理由は、馴染み深さだけでなく、他のチェーンにはない、『ドムドムハンバーガー』にしかない個性的な味をいただける点にもありそうです。
東京都内には2店舗のみの『ドムドムハンバーガー』。そのうちの一つ・浅草花やしき店(食楽web)
今回は、この『ドムドムハンバーガー』の個性派ハンバーガー4種をゲットし、試食レビューします。後半では『ドムドムハンバーガー』を運営するドムドムフードサービス・代表取締役・藤崎忍さんのお話もご紹介します。
「ビッグドム トマト&チーズ」は想像以上に品の良い味!
『ドムドムハンバーガー』の中では2番人気だという「ビッグドム トマト&チーズ」
まず筆者がいただいたのが、『ドムドムハンバーガー』の中でも最も高額になる「ビッグドム トマト&チーズ」(税込480円)です。レタスがバンズからはみ出ており、フレッシュな印象の見た目です。挟まれている具材はレタス、ハンバーグ、トマト、ピクルス、チーズでケチャップとマヨネーズも添えられています。
「ビッグドム トマト&チーズ」の断面図
ケチャップとマヨネーズの効果なのか、酸味がありつつも野菜のフレッシュさにトマトの甘み、チーズのまろやかさがあります。旨みたっぷりのパティとのバランスも良く、意外とあっさりとした口当たり。強いインパクト、食べ応えばかりを優先する他ブランドと比べてみると、実に繊細で品の良い味のように思いました。
朝イチでもふんわりお腹を満たしてくれる「手作り厚焼きたまごバーガー」
卵の優しい味を前面に打ち出した「手作り厚焼きたまごバーガー」
続いて、「手作り厚焼きたまごバーガー」(税込300円)をいただきます。横から見ると、2cmほどの高さがある厚焼きたまごが挟まれていることがわかりますが、ガッツリ固めのたまご焼きではなく、実にフワッとした質感です。
「手作り厚焼きたまごバーガー」の断面図
バンズに挟まれているのは厚焼きたまごに、マヨネーズベースのソースのみですが、口に入れた瞬間まず広がるのがソースの程よいカラシのパンチ。その後に優しい甘さが口の中に広がり、厚焼きたまごのフワッとした味わいと合わせて、これが妙にクセになります。前述の「ビッグドム トマト&チーズ」同様、実に品の良い味で、かなり繊細に作られていることがわかりました。これなら朝イチでも軽くいただけちゃいそうです。
粉オン粉の意外なコラボ「お好み焼きバーガー」
ありそうでなかった「お好み焼きバーガー」の味は果たして!?
続いて、「お好み焼きバーガー」(税込390円)をいただきます。お好み焼きのベースは粉ですが、パンのベースも粉ですので、言わば「粉オン粉」ということで、ありそうでなかったメニューです。こういった挑戦的なメニューをいただけるのも『ドムドムハンバーガー』ならではと言って良いでしょう。
「お好み焼きバーガー」の断面図
バンズに挟まれている具材は千切りキャベツ、お好み焼き、目玉焼き、ソース、マヨネーズ。中でも、目玉焼きは半熟で、卵の黄身とタレが全体を包み込んでおり、全体の味をまろやかに、そして複雑に仕上げています。それでいて、十分な食べ応えもありヤミツキになる味です。意外や意外、バンズとお好み焼きがこんなに合うとは知りませんでした。
フライドチキンにハニーチーズが絶妙に合う「ハニーチーズチキンバーガー」
期間限定の「ハニーチーズチキンバーガー」
最後にいただくのが期間限定商品の「ハニーチーズチキンバーガー」(税込390円)です。サクサクのフライドチキンには、ハニーチーズが側面までふんだんに絡められており、かなり濃厚そうなビジュアルです。
「ハニーチーズチキンバーガー」の断面図
さっそくいただいてみると、一口目にして感じる濃厚で甘いチーズ感。さらに程よい塩味のフライドチキンが複雑に絡み合い、これまでに食べたことがない味を表現してくれています。よくピザなどでは、チーズにはちみつをかけていただくことがありますが、あの旨さをさらに引き上げた感じで、なかなかボリューミー。それでいてどこか味の設計が繊細であり、老若男女誰でも美味しくいただける一品だと思いました。
ハンバーガーチェーンの常識にとらわれない味作り
オンリーワンのハンバーガーチェーンを目指す『ドムドムハンバーガー』
これら4つのバーガーに共通するのは、繊細な味とタレ使いのうまさです。パンチや食べ応え最優先のハンバーガーブランドが多いなかで、かなり綿密な味の設計を行っていることがよくわかるもので、そして各バーガーともタレの個性が強く、他のどこにも真似できないものだと思いました。この点、やはり日本的であり、アメリカンなハンバーガーをさらに洗練し飛躍させたものばかりだと思いました。
『ドムドムハンバーガー』の味のこだわりはどのようなものかを、ドムドムフードサービス・代表取締役・藤崎忍さんに聞きました。
「弊社では『<美味しい>はお客様との最低限のお約束。その上で付加価値のある商品を開発し調理する』の理念に基づいて個性的なハンバーガーを展開しています。お客さまにとってオンリーワンのハンバーガーチェーンを目指し、併せてバーガーチェーンの常識にとらわれないお客さま目線のチャレンジを続けてきました。
店舗数が少ないため、わざわざ遠方から足をお運びいただくお客さんもいらっしゃいます。このご期待を裏切ることがないよう、今後もお客さま・スタッフの人生によりそい並走するようなブランドとして育んでいきたいと考えています。今後は店舗開発も進めていきたいと思います。まだ食べられたことがない方でも、お近くに出店した際は、是非『ドムドムハンバーガー』の楽しいメニューをご賞味いただければ幸いです」(ドムドムフードサービス・代表取締役・藤崎忍さん)
日本最古のハンバーガーチェーン『ドムドムハンバーガー』の個性的な味と、その思い。近くにお店がある人が羨ましくなる筆者でしたが、機会があれば一度食べてみてください。どの味も他では食べられないバーガーばかりですよ!
(撮影・文◎松田義人)
●DATA
ドムドムバーガー
https://domdomhamburger.com/