100%野菜でできた絵の具「べじからふる絵の具」どんな発色なのか確かめてみたら…

2025年4月7日(月)12時0分 ロケットニュース24

野菜の使い方を聞かれた時に、まず思い浮かぶのは「食べる」ことだろう。

筆者も当然のように野菜は食べ物だと思っていた。というか、それ以外の使い方を人生でほとんどしたことがない気がする。

しかしある日、なんと100%野菜で作られた絵の具を発見した。確かに野菜もいろんな色をしてるけど……ちゃんと発色するのかな!?

・使ってみた

通常、絵の具は鉱石や化学物質でできた「顔料」を使って作られている。鉱石と野菜って全然違う物質だと思うんだけど、本当に絵の具になるんだろうか。

仕上がりが気になったので、実際に使って確かめてみることにした。

商品名は「べじからふる絵の具」。ネクスコ西日本の公式オンラインショップで、3色入りのものを商品代と送料を合わせた2092円で購入した。

セット内容は、べじからふる絵の具の本体・塗り絵・パンフレットの3種類。

べじからふる絵の具に使われている野菜は、形が歪んでいたり傷がついていたりするために本来は廃棄されてしまうものだったそう。

その野菜たちを、本来の自然な色を保ったまま乾燥させて顔料にしているとのことだ。

小さな巾着袋を開けると、中にはケースに入ったカラフルな粉末半透明の液体が入っていた。

100%野菜でできているってことは、香りも残っているのかな? と思って粉末に顔を近づけてみると……あ、やっぱり野菜チップスみたいな香りがする!

ビーツでできている赤い粉は甘さのある香り、かぼちゃでできている黄色い粉は香ばしい感じの香り、バタフライピーでできている青い粉は若干酸味のあるような香りが目立っていた。

半透明の液体は「アラビアガム」といって、これを粉末に混ぜることで絵の具が完成するそうだ。

ひよりながら少量ずつ混ぜていたところ、なんだか絵の具というよりあんこみたいな質感になった。濃厚。

もう少しアラビアガムを足してケチャップくらいの質感にしたところで、さっそく紙に乗せてみる。

線を引いてみるとこんな感じ。透明感があって水彩絵の具みたいだな〜!

どの色も想像以上に鮮やかな発色で驚いた。野菜そのものの色ということで、原色の赤・青・黄色じゃないのも面白い。

黄色だけちょっと色が薄いのは、筆者がアラビアガムの量を読み違えたからです。これも手作り絵の具ならではの味ということで……!

もちろん混色も可能だ。基本的な三色が揃っているので、使いたい色は大体作れるのではないかと思う。

せっかくなのでそれぞれの野菜の絵を描いて、そこに色を乗せてみた。

使用中も特に違和感などはなく、普通の絵の具と同じ感覚で使えたぞ。野菜ってこんなにいい色の画材になるんだ。

・たっぷり使えると嬉しいかも

気になった点があるとすれば、量が少なめだと感じたところかな。アラビアガムの量を少なめにして厚塗りっぽくすると割とすぐになくなってしまいそうだな、と思った。

せっかくいい色なので、残量を気にせず存分に使えると嬉しいかも……!

とはいえ、絵を描けば描くほど野菜の食品ロスを減らせるのは結構魅力的。

普通の絵の具ではなかなか出せない色で絵を描けるだけでなく、絵の具の作り方を知ることができるのもいいなと思った。

野菜でできた斬新な絵の具「べじからふる絵の具」、気になった方は是非試してみてはいかがだろうか。

参考リンク:ネクスコ西日本
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

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