4/9は「子宮頸がんを予防する日」トークライブや「コウノドリ」無料公開
2022年4月8日(金)9時15分 リセマム
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がん等さまざまな病気を引き起こすウイルス。子宮頸がんは、95%以上がHPVの感染によって発症することがわかっており、がんの中では珍しく、おもな原因がウイルス感染であるため、HPVワクチン接種で防ぐことができると考えられている。
HPVワクチンは現在、80か国以上で公費助成が実施されており、世界のほとんどの国で60%以上の高い接種率が実現されている。一方、日本は公費助成がされているにもかかわらず、重い副反応が心配されたことから、2018年現在わずか0.6%の接種率にとどまっている。厚生労働省は2013年にHPVワクチン接種の積極的勧奨を中止している。
その後、国内外から「HPVワクチンの安全性」についてさまざまなエビデンスがもたらされ、その研究結果を踏まえて、2022年4月には約9年ぶりに対象者に「積極的勧奨」を再開した。定期接種の対象は小学6年〜高校1年相当の女子。積極的勧奨が中止となっていた約9年間、接種対象でHPVワクチンを接種しなかった1997〜2005年度生まれの女性も、2025年3月までは公費で接種を受けることができる。
「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」は、HPV感染症の予防方法について学んでいく仕組みを作ることを目指して2020年8月に設立。2021年に引き続き、「子宮頸がんを予防する日(子宮の日)」にあわせて、さまざま取組みを企画している。
「みんパピ!」Webサイトでは、人気医療漫画「コウノドリ」の「子宮頸がん」編(13巻40話・14巻41話)を講談社の協力で4月22日まで限定無料公開。子宮頸がんの原因であるHPVのことや、HPVを予防するHPVワクチンについて描かれており、Webサイトから誰でも無料で見ることができる。
「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルでは4月9日、ライフイベントに大きな影響を与える子宮頸がん予防の大切さ等、3つのテーマでスペシャルトークライブを展開する。視聴は無料、事前予約不要。
また、より多くの人にHPVを正しく理解してもらうため、全国の医療機関に「みんパピ!」が制作したリーフレット改訂版の配布を開始。JR渋谷駅、JR原宿駅にはHPVとHPVワクチンに関する知識を伝える広告を掲出。大阪・難波「ツタヤエビスバシヒットビジョン」と東京・渋谷「シブハチヒットビジョン」では、4月9日から17日までの9日間、「コウノドリ」の「子宮頸がん」編のダイジェスト動画を放映する。
◆スペシャルトークライブ
形式:「みんパピ!」公式YouTubeチャンネルから生配信
【トーク1】
テーマ:矛盾だらけの日本の医療福祉政策、どう変える!
日時:2022年4月9日(土)20:00〜21:00
参加者(敬称略):駒崎弘樹(フローレンス代表理事)、多田洋祐(ビズリーチ代表取締役社長)、重見大介(日本産科婦人科学会専門医/「みんパピ!」運営メンバー/産婦人科オンライン代表)、宋美玄(日本産婦人科学会専門医/「みんパピ!」運営メンバー)
【トーク2】
テーマ:育児について話そう
日時:2022年4月9日(土)21:00〜22:00
参加者(敬称略):大山加奈(元バレーボール日本代表)、木下ゆーき(タレント・子育てインフルエンサー)、今西洋介(小児科医・新生児科医/「みんパピ!」運営メンバー)、稲葉可奈子(産婦人科専門医・医学博士/「みんパピ!」 代表理事)
【トーク3】
テーマ:科学に基づいた医療政策を進めるために私たちに何ができるのか
日時:2022年4月9日(土)22:00〜23:00
参加者 (敬称略):玉木雄一郎(国民民主党代表)、音喜多駿(参議院議員)、安部敏樹(リディラバ代表)、木下喬弘(医師・公衆衛生学修士/「みんパピ!」副代表)