八戸市が「新元号」フィーバーに沸く理由 「令和」の字、分解してみると...

2019年4月9日(火)11時0分 Jタウンネット


新元号「令和」が発表され、出典が万葉集ということから、その聖地として福岡県の太宰府や奈良県が注目を集め、賑わっている。だが、そんな中、「ちょっと待った!」と、思いもかけないところから声が上がった。青森県八戸市である。


上の写真をご覧いただきたい。額に入れられた文字は、一見「令和」と読めるが、よく見ると、「八戸+市+市章」で構成されている。


ちなみに八戸市の市章は、旧南部藩の「向鶴の紋」が図案化されているという。八戸市に市章まで付いて、「令和」と読めると、目下、東北地方の一部で話題となっているのだ。


「よ〜く見ると『八戸市』になってるんです」「ほんとだ、令和が八戸市になってる」「令和は八戸由来」「令和は八戸市のために?」などといった声が、ツイッターには寄せられている。これは八戸市内のBARに飾ってあったらしい。


話題の額は、いったいいつ、誰が、どんな経緯で、作ったのだろう? Jタウンネット編集部は、2019年4月8日、八戸に電話して話を聞いてみた。


「こんなもの作ったから、マスターにプレゼント」


電話で答えてくれたのは、八戸市長横町のれんさ街で、洋酒喫茶「プリンス」を経営する、佐々木良蔵さんだ。


「あの額は、私の友人のデザイナーからもらったものです。彼はたまにしか来ないのですが、4月2日夜、久しぶりに店に現れて、『こんなもの作ったから、マスターにプレゼントするよ』と言って、置いて帰りました。新元号の発表が4月1日だったので、思いつくとすぐに作ったみたいですね」



それ以来、店に飾ってあるが、お客さんが喜んで写真に撮っていくそうだ。撮られた写真はSNSで徐々に拡散中だ。


店は1957年(昭和32年)、佐々木さんの奥さんのご両親が開業して以来、60年以上営業を続けている。「昭和レトロの雰囲気が残る店内のようですね」と聞くと、「そう、昭和32年開業当時からほとんど変わってないから」と、佐々木さん。


「お客さんはほとんど八戸周辺の方ですか」と聞くと、「いや、全国からいらっしゃいます」とのこと。「たねさし」「かぶしま」と名付けられたオリジナルカクテルが人気だ。

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