小林弘幸 腸と自律神経は密接にかかわっている。なので目が覚めたら腸もやさしく目覚めさせるべきで…部屋でできる〈簡単ストレッチ〉を紹介
2025年4月10日(木)6時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで——。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「ストレッチでやさしく目覚める」です。
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ストレッチでやさしく目覚める
腸のはたらきをよくする
食道から胃・腸には、たくさんの神経細胞で構成される「腸管神経」が張り巡らされ、これは「第二の脳」とも呼ばれています。
この腸と自律神経は密接にかかわっていて、自律神経を整えることは腸のはたらきをよくすることにつながります。
また、腸のはたらきをよくすることは自律神経のバランスを整えることにつながり、神経伝達物質の分泌も促し、心身の調子をよくします。
朝、目が覚めたら、腸もやさしく目覚めさせましょう。3〜5分ほどストレッチをすると効果的です。あなたも昼や夜も、わずかな時間を見つけてこまめにやってみましょう。
部屋でできるストレッチ
(1)腸を刺激する
うつ伏せの姿勢になり、ひざを曲げ、両手を床について支えながら上体を反らす。そのままゆっくり深呼吸して30秒。次に、あお向けになり、腰の下にクッションを入れてひざを立て、手をクロスさせて両肩をつかみ、おへそを見るように頭と肩を浮かせる。深呼吸しながら20回繰り返す。
『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(著:小林弘幸/興陽館)
(2)お腹をしぼる
両足を肩幅くらいに開いて立ち、両手で大腸のあたりのお腹をつかむ。深呼吸しながらお腹を反らしたり、お腹をギュッとしぼったりする。次に、お腹をつかんだまま体を前へ。10回ほど繰り返す。
※本稿は、『毎日の体調がよくなる本 − ちょっとしたことだけど効果的な方法50』(興陽館)の一部を再編集したものです。
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