古代エジプトのピラミッドは「クロコダイル教」の宗教施設だった!? 死後の世界と通じるため… 衝撃の新説登場!

4月8日(月)16時0分 tocana

イメージ画像:「Gretty Images」

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 ワニ園や動物園でたまに見かけると、改めてそのインパクトに満ちた怪異な姿に戦慄を禁じえないクロコダイルだが、興味深いことにエジプトのピラミッドが建てられた理由のひとつは、このクロコダイルにあるという。いったいどういうことなのか?


■クロコダイルはセベク神の化身


 何の目的で、どうやって建設されたのか依然として謎に包まれているピラミッドだが、有名な探検家で作家であるリチャード・バングス氏は「ピラミッドが建てられた理由のひとつに、おそらく“クロコダイル”がある」と発言している。クロコダイルがピラミッド建設にどのように関係しているというのか。


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 そもそも古代エジプトでは、クロコダイル(ナイルワニ)は信仰の対象とされていた。古代エジプトの神話におけるセベク神は、頭部がクロコダイルの姿で描かれている。すなわちクロコダイルはセベク神の化身であるとされてきたのだ。


 古代エジプトでは毎年6〜9月の間は、ナイル川上流の山間部の雪解け水が流れ込む洪水の季節で、水と共に肥沃な土とクロコダイルが運ばれてくるのだという。つまり年に一度、この砂漠の土地を生き返らせる洪水と共に現れるクロコダイルは“豊穣”の象徴でもあったのだ。


 古代エジプト・クロコディポリスのセベク神殿では、ペトスコスと名づけられたセベク神の化身として崇拝の対象となるクロコダイルが飼われており、死んだ時には王族と同じようにミイラにされて弔われていたことがわかっている。またファラオの“従者”としてミイラにされた幼いクロコダイルの遺骸も数多く発掘されている。


 このように、古代エジプト文明ではクロコダイルは畏怖と崇拝の対象にされていたのだが、ではピラミッドとはどのような関係があるのだろうか。


■ピラミッドは“クロコダイル教”の宗教施設か?


 バングス氏は、ピラミッドは死後の世界に通じる施設として建てられたのではないかと考えている。つまり、ピラミッドに捧げられる供物は“あの世”に持っていけるということである。


「ピラミッドは人々に実際に来世があるかもしれないという信仰を与えました。そして彼らは、これらの記念碑(ピラミッド)を建て、貴重なものや日常のものでいっぱいにし、それらを一緒に来世に運んでくれることを願いました」(リチャード・バングス氏)


 現在のナイル川には野生のクロコダイル(ナイルワニ)はほとんどいなくなってしまったのだが、古代エジプトの時代にクロコダイルが数多く繁殖していたという事実を想像することは、古代エジプト文明を理解する上で重要なことであるとバングス氏は指摘している。


 古代エジプトの人々はクロコダイルを恐れると共に崇拝し、いわば“クロコダイル教”とでも呼ぶべき葬送儀礼の文化を持っていたのではないかとも考えられるのだ。そして、時のファラオの権力を象徴するものとして、クロコダイルのパワーと獰猛さが崇め奉られるものになっていたという。


 とすれば、ピラミッドは王を奉るためのものということよりも、むしろ“クロコダイル教”の宗教施設として建設されたという仮説もあながち的外れのものではなくなる。そして、ピラミッドの建設が“あの世”に行くまでの一種の“修行”だと考えられていたとすれば、人々は全身全霊で建設工事に打ち込み、各人の最大限の力を結集してこのような巨大な建造物を実現させたということになるのかもしれない。


 もちろんまだまだ謎が多すぎるピラミッドだが、こうした新たな解釈の登場と、まだ見ぬ発見に期待したいものだ。


(仲田しんじ)


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